マジェスティ『CONQUEST BK』シリーズ、3月19日デビュー。飛距離の衰えを感じる4、50代に【記者の目】
3月19日発売の、マジェスティ『CONQUEST BK』ドライバー(左)、フェアウェイウッド(右)
4日、都内練習場にて[マジェスティ]()のアスリートモデル『CONQUEST BK』シリーズ(ドライバー、FW、アイアン2機種)で、3月19日に発売される。
■飛距離の衰えを感じる4、50代に「パワーインパクト設計」が効く
登壇した岩井氏は「飛距離の衰えを感じ始める4、50代の方のため、それを補えるパワーインパクト設計を施した」と胸を張る。同設計は3つの要素から成り立っており、まず「スパイダーウェブフェース」を進化させ、しなやかなたわみで高初速を追求。加えて、ヘッドのトゥ側外周に「サークルウェイト」を配置してMOIを高め、安定初速性能を追求。最後に、高強度なカーボン素材をクラウンに配置するなどした「低スイートスポット設計」で低スピン性能を追求している。
「創業以来、永久のテーマである飛距離アップがマジェスティの宿命です。そのため、徹底的に飛距離にこだわり、実験も重ねてきました。昨年の大人気他社機種2本とHS40.5m/sで比較試打したテストデータから、『CONQUEST BK』の方が真ん中打点の飛距離で勝るデータが得られています。それだけでなく、ヘッド上部・下部・トゥ・ヒールと様々な打点におけるテストでも平均飛距離で大きく上回り、安定した飛距離性能を発揮できるテスト結果が得られています」(同)
■マジェスティ初の可変システムは「シャフトを回さない」
寛容性と初速性能を両立したヘッドを活かすため、同社はさらにマジェスティ初の可変機構を搭載。通常の他社品と異なるのは、「ヘッドを抜かず、回さない」こと。【カム】と呼ぶネジ下の調節部を回転させることでFL(フラット)、UP(アップライト)、CL(クローズ)、OP(オープン)を調節可能なのだが、使えるポイントが満載だ。
「いわゆるカチャカチャですが、他社とは違い、シャフトを回さないことでバックライン有りの『MAJESTYツアーベルベットALIGN』を採用することが出来ました。また、【カム】の良いところは、他社のようにポジションが決められているのではなく、無段階の調節が可能です。ほんの少しの調節など、ゴルファー個々に最適な可変調整で思い通りに飛ばすことが可能です」(同)
■パワーインパクト設計のFW
シリーズのFWにも「スパイダーウェブフェース」が採用されており、こちらは高比重チタンボディにタングステン合金ソールで徹底的な低重心化が図られている。
「低スイートスポット設計はFWでも貫いており、タングステン合金ソールで驚異的な低重心を実現しています。そのスイートスポット高さは21mmで、ボールのちょうど赤道と同じ高さになります。普通に打つだけでスイートスポットとボールの中心が当たるため、高く打ち出し、3Wでドライバーのような飛距離を手にすることが可能です」(同)
大げさに聞こえるが、記者(最大HS50m/s)も「ゴルフゾン」の入ったシミュレーション打席でその飛びを体感できた。人工マット上でスイープに払い打つと、当然フェースの下部打点になりやすいが、それでもボール初速が67m/sを超え、260y以上のトータル飛距離を何度も記録。ちなみに5Wでも240y超えという、驚きのデータが掲示され続けた。
■飛びとコントロールを両立する『マレージングアイアン』、打感に優れた『フォージドアイアン』
2機種あるうちの『マレージングアイアン』(7Iロフト:29°)。同作は安心感あるサイズながら、オフセットの少ないシャープなフォルムを採用。また、ニッケルクロムモリブデン鋼ボディで、ロフトやライ角も2°調整可能となっている。「軟鉄鍛造アイアンをお使いの方でもスムーズに移行していただけるよう、シャープなフォルムを採用しつつも、飛びを追求しています」(同)言葉通り、記者はフェード気味の球でも8Iで172、3ヤードを記録し、7Iも190y弱のぶっ飛びを「ゴルフゾン」で体感できた。
もう1機種は、ややオフセットのある『フォージドアイアン』。「柔らかなS20Cを使用、CNC加工で平滑なフェースにし、バックフェースからボディも高精度CNC加工。深溝スコアラインを採用するなど、こだわり抜いた設計です」と、手研磨による誤差のない高精度ポケットキャビティである。こちらは7Iのロフト32°で、正確なボールコントロールを求める人向きとなっている。
■レジンミッドを採用の『マジェスティ プレミアム レジン』ボール
最後に紹介された『マジェスティ プレミアム レジン』ボールは、その名の通り、レジン=樹脂をミッド層に配置した4ピースのプレミアムボール。レジンミッドはインパクトのエネルギーロスが少なく、反発性に優れ初速を高める。それだけでなく、カバーにはウレタンを採用し、ショートゲームのスピン性能にも抜かりはない。
価格はドライバー:120,000円+税、フェアウェイウッド(3、5W): 75,000円+税、マレージングアイアン(スチール・6本):180,000 円+税〜、フォージドアイアン(スチール6本):198,000円+税〜、ボール:9,600円+税。飛距離の衰えを感じる4、50代は要チェックのシリーズだと言える。
Text/Mikiro Nagaoka
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