【日本代表】齋藤日向「常に動き回ってチャンスをつくり、周りを生かす」

9月28日、AFCアジアカップ予選に向け、日本代表チームが始動した。メンバーは10月1日まで高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングを行い、開催地の台湾へと移動、7日に初戦を迎える。

25日から27日に行われていた“別活動”の代表候補と、今回のメンバーで、唯一“ダブル選出”されているのが齋藤日向だ。木暮賢一郎監督とは、大阪の監督時代からの縁があり、2021年12月、木暮ジャパン発足時のメンバーとして代表に初招集された。

しかし、2022年5月に行われたアジアカップ予選は、大会を控えた活動中に負傷離脱となり、そこから約1年5カ月ぶりに復帰を果たした。久しぶりながらも、大舞台を前に声をかけたことから、木暮監督が大きな信頼を寄せていることは明らかだろう。現在の代表チームにおいて不可欠な“モビリティ”を体現できる選手として、期待がかかる。

初日のトレーニングを終えた齋藤日向に話を聞いた。

【日本代表】メンバー&スケジュール

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速い、強いと感じるのは自分の問題

──代表候補合宿とアジアカップ予選メンバーとのダブル招集となりました。ここまでのトレーニングを終えてどうですか?

毎日、競技だけに打ち込める環境のなか、ハードなトレーニングができてうれしいです。今回の目標はアジアカップ予選を突破することなので、早くチームのコンセプトを理解し、体現することが求められています。候補合宿の3日と、今日の練習で4日目を終えてまだ戸惑うことはありますが、少しずつ求められていることに順応していけているのかなと思います。

──メンバーが変わって、さらに強度の高いトレーニンングになった思います。疲労はどうですか?

もちろん、疲労がないと言ったら嘘になりますが、フットサルだけをできる環境は普段にはないことなので、疲れよりも、喜びと責任を感じながらやっています。候補合宿の時と今日とで同じメニューもありますが、メンバーが変わると、個人のスキルやスピード感、フィジカルも含めて全然違うなと肌で感じています。そのなかでも、自分が求められていることを最大限発揮できるように頑張りたいです。

──候補合宿と今日の練習で、違いを感じる部分はありますか?

そうですね。昨日と比べて今日の練習が「速いな、強いな」と感じているということは、自分がそのレベルにいなかったことの表れでもあるので、ここからみんなについていけるように向き合っていきたいです。

──候補合宿には、大阪のチームメートでもある井口凜太郎選手とナカマツ・ルアン選手も選出されました。大阪から3人が入ることも久しぶりだと思います。

自分より若い選手が呼ばれているのは、純粋にすごいなと感じています。ただ、3人だけの力でここに来ているわけではなく、チームがリーグ戦でしっかり勝って、目に見える結果を示せているからこそ、自分たちのパフォーマンスを評価してもらえています。今回は僕たちが選ばれましたが、他の選手やスタッフへの感謝を忘れず、大阪の代表としての誇りをもって臨もうという話は、3人でも話していました。

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求められていることは「モビリティ」

──直近の代表チームがブラジル遠征で参加していたFutsal Nations Cupの試合もチェックしていましたか?

もちろん、見ていました。今の代表が取り組んでいるものや、細かい部分まで理解するのは難しいですが、ベースとなっている動きや、似たような戦術をもっているチームもあるので、そういう映像は普段からよく見ています。

──久しぶりの海外遠征ですね。不安などは?

いえ、特にはないです(笑)。この場所に戻って来られたことが純粋にうれしいですし、同時に、代表として責任をもって挑みたいです。

──今回は台湾ですが、海外での食事面などの心配はないですか?

たぶん大丈夫ですけど、エビは食べられません(笑)。あとは食わず嫌いをするタイプなので、現地の変わった見た目の変わった食べ物とかはちょっと厳しいですね。

──アラにはいろいろなタレントの選手がそろっていますが、競争に勝ち残るために齋藤選手が意識していることや、アピールしたいポイントを教えてください。

僕は体が大きいわけでもなく、スピードや、1対1の強さがある選手ではありません。求められていることは「モビリティ」を出して、常に動き回ってチャンスをつくったり、周りを生かすプレーをすることです。そこがもともとの強みでもあり、今のチームでの僕の役割でもあるので、どんな相手や状況、時間帯でも出していきたいです。

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