J鹿島推しの女性サポがF観戦歴1年でW杯へ。私たちが“フットサル沼”にハマるワケ|五十嵐メイ×Maaya超リアル対談
大会の開催地・リトアニアは、日本からおよそ8000キロ。渡航時間は東京から首都・ヴィリニュスまで11〜14時間。時差は6時間。それだけでも現地観戦は大変だが、今大会はさらに“コロナ禍”というハードルが加わった。ワクチンパスポートと呼ばれる接種証明書がないと、入国後に隔離が必要となり、さらに日本に帰国後は必ず14日の自主隔離生活を強いられる。
それでも、現地で観戦する──。
そんな強い気持ちで旅立ったのが、女性サポーターの五十嵐メイさんとMaayaさん。もともと、鹿島アントラーズのサポーターという共通項をもつ2人は、今では「フットサルサポーター」という共通項を加えた。フットサルの観戦を始めてからわずか1年弱。それにもかかわらず、どハマり中だ。
▷五十嵐メイさんがハマった沼
▷Maayaさんがハマったフットサル
彼女たちの声を聞くと、「フットサルはやっぱりおもしろい!」と、自信をもって伝えたくなる。観戦歴は重要じゃない。この競技に魅せられているかどうかが大事なのだ。誰だって等しく“フットサル沼”にハマれる──。
女性サポ2人は、いざリトアニアへ。日本を後押しする声を、お届けしよう。
取材=北健一郎
FIFA フットサル ワールドカップ 2021
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フットサル観戦のきっかけは内田隼太とアスレくん
──W杯を現地観戦されるということで、ぜひお話を聞かせてください。お2人のこと、フットサルのこと、そしてなぜ日本代表を見に行くのか。昔からフットサルを追いかけていたわけではないんですよね?
五十嵐 私たちは、Jリーグの鹿島アントラーズを応援していることでつながっています。
Maaya それで私が、フットサルに誘ってしまいました(笑)。フットサルは約1年前に、知り合いに誘われてクリニックに参加したことがきっかけでした。たまたま、立川・府中アスレティックFCの内田隼太選手がコーチだったんです。
──内田選手は鹿島ユース出身ですが、そのことを知っていた?
Maaya いえ、知りませんでした。私が内田篤人さんのユニフォームを着ていたので、声をかけてくれたんです。そこで鹿島の話をして、「実はユースでやっていたんです」と。ビックリしました。もともと、サッカーが好きだったのでフットサルも興味をもっていたのですが、Fリーグを見に行く機会がなかったので、去年、有観客の試合から見に行くようになりハマりました。それで、周囲にフットサルを見に行く人がいなかったので、仲間を増やそうと思っていきなりメイさんをお誘いしました。
五十嵐 三重県で開かれていた全日本フットサル選手権大会に行きませんかと(笑)。
Maaya 前日が鹿島の試合だったので、東京駅から一緒に、バスに乗ってね。
五十嵐 その前から、Fリーグ、というかアスレの存在は知っていました。というのも、MaayaがSNSでよく発信していたので。去年から茶色いチームを見に行っているなぁと。すごくハマっているから、そんなにおもしろいの?と思っていました。
Maaya でも、気になったのはマスコットだよね?
五十嵐 そうそう。私、マスコットが本当に好きなんです。だから、Twitterのタイムラインに流れてきた「アスレくん」を見て、なにこれめっちゃかわいい!って(笑)。私、Jリーグでもマスコットに会うために全国を巡ってしまうくらいですけど……それでも、上位に入りますよ、このかわいさは。この子に会えるなら行こう。それが、私のフットサルの入り口でした(笑)。
女性ライターへの憧れと、楽しいことを伝えたい思いと
──2人とも発信力が高いですよね。noteとSNSを活用されています。もともと、そういうことをやりたかったんですか?
五十嵐 私は、大学を卒業してからフラフラしていて……自分の人生をどうしようか悩んでいました。そのころに、TwitterでOWL magazineでも活躍されている文筆家・峰麻美さんを知って、インフルエンサー的な女性サポーターかなと思っていたら、文章がめちゃくちゃおもしろい。その姿に憧れました。そうこうしているときに、「旅をしながらサッカーの記事を書きましょう」という謎の求人を見つけて、それがたまたまOWL magazineでした。応募して、活動をはじめました。
──ベテランジャーナリストの宇都宮徹壱さんと一緒に取材されるようになったんですよね。
五十嵐 そうです。ライターをしたいですとお伝えしたら、現場にも連れて行ってもらい、アシスタントとして勉強させてもらっています。
Maaya 私は、旅行会社で商品企画の仕事をしています。本業がそうした仕事なので、「楽しいことを伝えたい」という気持ちがもともとありました。なので、自分の伝えたいことをお伝えし、それに誰かが興味を持ってくれたらいいな、という気持ちで取り組んでいます。
──Maayaさんが執筆されたフットサルW杯を紹介する記事は、プロのメディアが舌を巻くほど、力を入れているなと。勉強させていただきました……。
Maaya いえいえ(笑)。あれは、本業を終えた夜の時間に書き進めて、1週間から10日くらいかかっています。W杯の情報が少なくて苦戦しました(笑)。留学経験もあり、英語はできるのでFIFA(世界サッカー連盟)のサイトに行ったり、あらゆる海外のサイトで情報を集めたり、選手の情報も、SNSやクラブの過去の公式サイトを片っ端から集めて書きました。
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