今季ワーストの3連敗を喫したウォリアーズ。指揮官はウィギンズの奮起に期待「彼のいいプレーを必要としている」<DUNKSHOOT>
現地時間3月3日(日本時間4日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地でダラス・マーベリックスと対戦し、113−122で敗戦。今季ワーストの3連敗を喫した。
この試合では途中出場のジョーダン・プールがチーム最多の23得点、ステフィン・カリーが21得点、9アシスト、アンドリュー・ウィギンズが17得点、クレイ・トンプソンが16得点、新人のモーゼス・ムーディーが13得点を記録。
だがチームの屋台骨であるドレイモンド・グリーンが26試合連続、アンドレ・イグダーラも17試合連続で欠場とベテラン陣をケガで欠き、直近9試合で2勝7敗と苦しんでいる。
「我々は今、それ(この不振)を乗り越えようとしているところだ。どのチームもシーズンのどこかで経験するものだ。今それがこのチームに回ってきたということ。我々はここから挽回してみせる」
スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はマブズ戦後にそう話し、今後に向けて巻き返しを誓った。
グリーン、イグダーラ不在のなか、ここからチームが挽回していくためには、カリーの大活躍はもちろんのこと、今季オールスターに初選出されたウィギンズがカギになるだろう。
昨年11月に月間平均19.5点、フィールドゴール成功率50.2%を残していたウィギンズだが、2月は同13.8点、41.9%とダウン。3月1日に行なわれた古巣ミネソタ・ティンバーウルブズ戦でも7リバウンド、4アシスト、2ブロックと奮戦した一方、フィールドゴール13本中5本成功の12得点に終わった。
「僕らがチームの皆に要求しているのは、毎晩ベストを尽くすこと。個人的にどんなことがあろうと、コートへ立って(その要求に)応えていく。それを求められているんだ。それはウィグズ(ウィギンズの愛称)も同じことさ」
ウルブズ戦後、カリーはリーダーとして奮起を促すと、指揮官も「彼(ウィギンズ)はこのチームのベストプレーヤーの1人。我々は彼のいいプレーを必要としている」と口にしていた。
ウィギンズは2020年のウォリアーズ加入以降、オフェンス一辺倒の選手から攻守両面で貢献できる“2ウェイプレーヤー”に成長し、それが認められてオールスターに選ばれた。
ただし、特に今チームから求められているのは相手の脅威となるオフェンス力。事実、今季この男が20得点以上した16試合でウォリアーズは12勝4敗と大きく勝ち越しており、その得点力が勝利に直結していることは明らかだ。
攻守の要となるグリーンを欠くなか、ウォリアーズが再び上昇気流に乗るためには、このオールスターフォワードの復調が必須だけに、今後の巻き返しに期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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