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1990~2000年代のNBAでアデトクンボは通用しない?マッグレディが持論を展開「当時だったら苦しんでいたと思う」<DUNKSHOOT>

マッグレディ(右)は、自身の現役時代にアデトクンボ(左)がプレーしていたら苦戦していたと持論を展開した。(C)Getty Images
ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、現代NBAを代表するスーパースターにして、歴代屈指のオールラウンダーだ。その実力に疑いの余地はないが、殿堂入り選手のトレイシー・マッグレディは、1990年代後半~2000年代前半であればアジャストに苦戦していたはずだと持論を展開している。

2013年のドラフト1巡目15位でバックスに入団したアデトクンボは、2年目の2014−15シーズンから先発に定着し、16−17シーズンには平均20点をクリア。同年から6年連続でオールスター出場、17−18シーズンからは平均20点、10リバウンド以上をあげ、19、20年には史上12人目となる2年連続MVPも受賞した。

昨季は8年目にして悲願のリーグ王者に輝いたアデトクンボ。今季も新型コロナウイルス感染防止の健康安全プロトコルによる欠場こそあったが、ここまで49試合に出場してリーグ2位の平均29.4点、同7位の11.2リバウンド、同19位の6.0アシスト、1.02スティール、1.39ブロック、FG成功率54.7%をマークし、イースト5位(36勝24敗)のチームを牽引している。

そのなかで、怪物センターとして鳴らしたシャキール・オニール(シャック)のポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』に出演した殿堂入り選手のマッグレディは、アデトクンボが自分と同じ時代にプレーしていたら、苦戦していたであろうと予測している。

「俺の時代は70点台の試合もあった。リーグ全体のディフェンスも素晴らしく、ペイント内にマークが収縮していたから、当時だったらヤニスは苦しんでいたと思う。オフェンス側は本当に大変だった。シュートが打てなかったら厳しい。ヤニスのゲームは下り坂になるのが目に見えている。今でこそジャンプショットは少し改善されたが、かつての彼が今の姿になるのは相当大変だったと思う」
マッグレディの主張の根拠は、彼のプレースタイルにある。アデトクンボはキャリアの通算3ポイント成功率が29.0%と低く、フィールドゴール(FG)のおよそ半分にあたる48.4%が3フィート(約0.91m)以内のもの。

今季の数字を見ても制限区域内で平均試投数8.3本・シュート成功率77.3%、制限区域以外のペイントエリアで成功率40.5%、ミドルレンジで成功率39.4%、コーナーの3ポイント成功率20%、それ以外のエリアでの3ポイント成功率31.3%とゴールから遠ざかると決定力が落ちるのは顕著だ。

アデトクンボの支配力はリーグ屈指で、シャックと比較する声もあるほどだが、シャック本人はアデトクンボと対峙すれば迎撃することができると語っている。

「俺をペイント内から外に誘き出すのが戦略になっていた。でも、みんなあることを忘れている。そこでも俺を守らなきゃいけないということをね。そうなればファウルトラブルに陥るし、ヤニスが3ポイントを多投するなら、俺はペイント内をもっと支配するだけだ」

アデトクンボとしては、数少ない弱点となっているミドルレンジ以降のシュートの精度を上げ、さらにプレーの幅を広げていきたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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