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ハーデン放出でシモンズらを獲得したネッツ。デュラントは「どんな形でシーズンを終えることになるのか楽しみだ」<DUNKSHOOT>

ネッツはハーデンを放出し、76ersからシモンズ(左)を獲得。デュラント(右)が今後の展望を語った。(C)Getty Images
 現地時間2月10日、NBAはトレード・デッドラインを迎え、今年も複数のトレードが成立して多くの選手たちがシーズン途中で移籍した。

 なかでも最大の衝撃となったのはブルックリン・ネッツとフィラデルフィア・セブンティシクサーズによる大型トレードだ。ネッツはジェームズ・ハーデン、ポール・ミルサップを放出し、シクサーズからベン・シモンズ、セス・カリー、アンドレ・ドラモンド、2つのドラフト1巡目指名権を獲得。

 リーグ屈指の豪華戦力を有するネッツだが、10日のワシントン・ウィザーズ戦に112-113で惜敗して10連敗。昨年1月にケビン・デュラント、カイリー・アービングとハーデンによるビッグ3を形成するも、ケガや新型コロナウイルスによって約1年間で16試合しか共演できず、不完全燃焼のまま解体となった。
  もっとも、このトレードによりネッツとシクサーズは両者とも戦力をアップさせることになるかもしれない。特にネッツはシモンズに加えてリーグ有数のシュート力を誇るカリー、元リバウンド王のドラモンドと各ポジションに厚みを加えることに成功した。

 シモンズは今季開幕から出場を拒み続けているが、代理人のリッチ・ポールはデュラント、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)とすでに話し合いの場を持ったと語っており、今季中に出場する方向へ向かっている。

 オーストラリア出身のシモンズにとって、ネッツには同代表のエースで東京オリンピック銅メダル獲得の立役者でもあるパティ・ミルズ、さらにはオーストラリア生まれのアービングがおり、ポジティブな要素もある。

 また、この日は20日にオハイオ州クリーブランドのロケットモーゲージ・フィールドハウスで開催される「NBAオールスターゲーム2022」のチーム分けが行なわれ、デュラントは「チーム・デュラント」のキャプテンとしてドラフトに臨んだ。

「チーム・レブロン」を率いるレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と交互に選手を指名していったなか、リザーブ枠の最後にルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)とハーデンが残ると、デュラントは「元MVPで元チームメイトが残ってるけど、俺は彼じゃない方にする」とゴベアを指名。放送した『TNT』のメンバーが笑い、レブロンも思わずクリップボードで顔を隠して笑いを堪えきれないという一幕もあった。
  ハーデンはハムストリングの張りのため、ネッツでの最後の3試合を欠場。ドラフト後にハーデンを指名したレブロンが健康面について触れると、チャールズ・バークレーが「ヤツはトレードされたんだから、今は健康じゃないのか」と返答し、デュラントも笑みをこぼしてうなずいていた。

 シーズン途中にまたもや主力を入れ替えたネッツ。デュラントは今回のトレードについて聞かれると、すでにポジティブな姿勢へと切り替えていた。
 「俺はこのチームにワクワクしている。新たな選手たちが加わったこの新しいグループが、どんな形でシーズンを終えることになるのか楽しみにしている。プレーオフはすぐそこまで近づいているから急いで馴染んでいく必要があるけど、俺は楽しみだ。皆がそれを望んでいたと思う」

 ネッツはこれでデュラントとアービングのほか、ミルズやカリーといった実力派シューター、さらにはラマーカス・オルドリッジにブレイク・グリフィン、ドラモンドという元オールスタービッグマン、ニコラス・クラクストンにブルース・ブラウンといった有能なロールプレーヤーが揃った。

 この布陣に211cm・109kgの超大型ポイントガードのシモンズが加わるのだから、新たな陣容は楽しみでしかない。ペイントエリアで猛威を振るって咆哮し、守備で相手エースを封殺しつつ、デュラントやアービングへアシストを繰り出すシモンズの姿を楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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