「依然としてリーグのベスト15に入る」サンズを牽引する36歳ポールをウェイドが絶賛!「オールスターに選ばれるべき」<DUNKSHOOT>
現地時間1月31日(日本時間2月1日、日付は以下同)にNBAが発表したウエスタン・カンファレンスの週間最優秀選手は、フェニックス・サンズのキャリア17年目の大ベテラン、クリス・ポールだった。
2017年12月以来、約4年ぶりの週間MVPとなった“ポイント・ゴッド”は、期間中に平均22.3点、7.5リバウンド、12.8アシストと大車輪の活躍でサンズを4戦負けなしへと導き、平均15.7点、5.6リバウンド、11.8アシスト、1.6スティールにフィールドゴール51.5%、3ポイント42.2%、フリースロー80.6%という好成績で1か月を終えた。
チームは昨年10月末から12月上旬にかけて今季リーグ最長の18連勝、そして1日のブルックリン・ネッツ戦に勝利し11連勝と勢いに乗っており、41勝9敗(勝率82.0%)でリーグトップを突っ走っている。
この試合ではエースのデビン・ブッカーがゲームハイの35得点、ミカル・ブリッジズがシーズンハイの27得点に8リバウンド、4アシスト、2スティールの活躍で勝利に貢献。
「それがこのチームを完璧なチームにする助けとなっているんだ。1人か2人の選手に絞ることなんてできないのさ。僕やブッカーにそうしようとしても、ミカルが乗ってしまうからね」
試合後にポールがそう話したとおり、サンズはブッカー、ポールにディアンドレ・エイトンがいるだけでなく、ブリッジズ、キャメロン・ジョンソン、ジェイ・クラウダー、ジャベール・マギーといった好選手たちが所属している。
今年1月に加入したビズマック・ビオンボも12試合(うち先発は3試合)を終えていずれもキャリアハイの平均11.1点、8.1リバウンド、フィールドゴール64.3%と見事にチームにフィットしている印象だ。 もちろん、ブッカーやエイトンがディフェンダーを引きつけることでスペースが生まれてパスコースを作り出す部分もあるだろう。だがこのチームを機能させるうえでポールの存在が不可欠なのは間違いない。
36歳の大ベテランは本日のネッツ戦でも20得点、14アシスト、2スティールをあげ、3戦連続で20得点、10アシスト以上、さらに直近8試合のうち7試合で2桁アシストを記録。高精度なジャンパーで点を奪いつつ、熟練のゲームメークで自由自在に味方を操っており、シーズン平均10.3アシストは堂々リーグトップを誇る。
1日に『NBA on TNT』の番組に出演したレジェンドのドゥエイン・ウェイドは、キャリア19シーズン目のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)だけでなくポールも称賛すべきだと話している。
「19年目のレブロンがやっていることについて、僕たちがたくさん話しているのは知ってる。でも17年目で36歳のクリス・ポールがやっていることについて多くは話していない」
「僕たちはクリス・ポールへ十分な称賛を与えていない。彼は36歳なのに、依然としてリーグのベスト15に入っている。オールスターに選ばれるべきだ」
今年のオールスターゲームに出場するリザーブメンバーは、各チームのヘッドコーチ投票によって3日に発表予定。リーグトップの戦績を残すサンズで絶大な存在感を見せていることを考えれば、ブッカーと共に選ばれる可能性は高そうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
Follow @ssn_supersports