シモンズの“トレード話”に巻き込まれるハリスが胸中を吐露「すでにエナジーをむしり取られた」<DUNKSHOOT>

ハリス(右)は2019年2月に加入以降シクサーズの主力として貢献してきたが、シモンズ(左)のトレードに巻き込まれる可能性が浮上している。(C)Getty Images
今季のフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、看板選手の1人であるベン・シモンズを欠きながらもイースタン・カンファレンス5位の23勝17敗(勝率57.5%)と健闘を見せている。

そのシモンズについてはトレードの噂が絶えないが、現地時間1月11日には、同じ放出候補としてトバイアス・ハリスも入っていると米放送局『ESPN』が報道。NBAキャリア11年目のハリスは、今季31試合に先発して平均18.4点、7.5リバウンド、3.9アシストをマークする29歳の実力派フォワードだ。

2人の契約は、ハリスが2023−24シーズンまでシクサーズと結んでおり、今季を含めて総額約1億1290万ドル(約128億7060万円)、シモンズは24−25シーズンまでで同1億4668万ドル(約167億2152万円)となっている。両選手ともに超高額で、トレード先はオールスター級の主力2、3選手の放出を余儀なくされる。

シャーロット・ホーネッツに98−109で敗れ、連勝が7でストップした12日の試合後、ハリスが自身も巻き込まれているトレード話ついて口を開いた。

「正直なところ、僕にとっては話さない方がいいことかな。昨日の時点で(噂を耳にして)すでにエナジーをむしり取られたからね。今シーズンは僕にとってNBA11年目で、トレードの噂に挙がるのはこれが初めてのことじゃない。それに今回が最後にはならないだろうしね」
敗戦後に苦しい胸の内を明かしたハリス。それもそのはず、彼はこれまでのキャリアで5度もトレードを味わってきた。

2011年のドラフト1巡目19位でシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)から指名されると、当日にミルウォーキー・バックスへトレード。その後も13年2月にオーランド・マジック、16年2月にデトロイト・ピストンズ、18年1月にロサンゼルス・クリッパーズ、そして19年2月にシクサーズへトレードされた。

ホーネッツ戦後、ドック・リバース・ヘッドコーチはシモンズが依然としてニュージャージーにあるチームのトレーニング施設を訪れていることを明かし、こう語った。

「我々はベンを抱えている。これから先、いくつかクレイジーな噂も耳にするだろう。そのことについて、私にできることは多くない。ただ遅かれ早かれ、答えが出ることを願っている」

今季のトレード・デッドライン(締切日)は米国東部時間2月10日の午後3時。すでに1か月を切っているだけに、これから先は複数のチーム、そして多くの選手たちがトレードトークに巻き込まれ、噂に挙がってくるだろう。

はたしてシクサーズはシモンズのトレードを成立させることができるのか。チームの主軸を担うハリスの去就と合わせて注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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