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「コビーは敗戦後、フレンドリーに接しない」元ドラ1が今季のレイカーズを批判「リーダーシップが欠けている」<DUNKSHOOT>

ブラウン(左)は、かつて共闘したコビー(右)を引き合いに出し、現在のレイカーズを批判した。(C)Getty Images
現地時間12月10日、ロサンゼルス・レイカーズはオクラホマシティ・サンダー相手に最大29点差をつけて116−95で快勝した。

この試合、レイカーズはここまで平均24.0点、10.2リバウンド、3.0アシスト、1.3スティール、2.2ブロックをマークしていたアンソニー・デイビスが左ヒザを痛めて欠場も、レブロン・ジェームズがゲームハイの33得点に5リバウンド、6アシスト、3スティール、2ブロックと大車輪の働きを見せた。

さらにエイブリー・ブラッドリーが6本の3ポイントを含む22得点、4スティール、オースティン・リーブスが13得点、5リバウンド、テイレン・ホルトン・タッカーが11得点、ラッセル・ウエストブルックが9リバウンド、7アシストを残した。

サンダーに力を見せつけたレイカーズだが、今季は勝率5割前後を行き来しており、開幕から27試合を終えて14勝13敗(勝率51.9%)でウエスタン・カンファレンス6位だ。プレーオフ圏内にこそいるが、開幕前の期待とは裏腹に、白星を量産できずに、依然として苦しんでいる。

そんななか、2000年代中盤にレイカーズで約3シーズンプレーしたビッグマンのクワミ・ブラウンが厳しい言葉を寄せた。

ブラウンは01年のドラフトでワシントン・ウィザーズから全体1位指名され、NBAで計12シーズンをプレー。ドラ1としては期待外れに終わったが、頑強な身体を駆使して裏方的な役割をこなしてきた。

先日、そのブラウンがSNSを通じて今季のレイカーズを批判。一緒にプレーしたことのあるコビー・ブライアントの名前も出し、次のように論じた。
「あのチームがこのままの筋書きで進んでいくなら最悪だ。僕が言えるのは、コビーは敗戦後、仲間にフレンドリーに接したりしない。あの男だったら誰かを見て、コート上で向上できるようにするだろうね。トレーニングルームに行ったり、足首をテーピングしない方がいい。それよりもコートへ戻ってシューティングすべきだ」

ブラウンはコビーだけでなく、ウィザーズでマイケル・ジョーダンともプレーした経験があり、NBA史上でも最高級の負けず嫌いたちと共闘。今のレイカーズに欠けているものとして「リーダーシップ」を挙げた。

「(現在のチームはコビーが見せていたような)リーダーシップが欠けている。皆がすごくフレンドリーで、(健闘を称え合って)手を叩いている。コビーも時々友人になる時はあった。けど彼なら誰かが自分の仕事でうまくいっていいない時、立ち向かってきただろう」

レイカーズにはレブロンという絶対的なリーダーがおり、その周囲にもカーメロ・アンソニーやラジョン・ロンド、ドワイト・ハワードといったベテラン陣も揃っている。

ただ、ブラウンとしては、コビーのように言動と行動で模範を示し、チームをひとつにまとめ上げるリーダーシップが必要と感じたのだろう。

とはいえ、ブラウンはキャリア平均22.1分、6.6点、5.5リバウンドを残したロールプレーヤーに過ぎない。レブロンをはじめとするレイカーズの選手たちが、この声に耳を傾けているかどうかは微妙だ。

それでも、こうした意見があることを知り、チームとしてモチベーションアップにつながる可能性もあるだけに、今後の戦いぶりに注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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