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3年ぶりの復帰に向けてトンプソンが決意表明!「世界のベストプレーヤーの1人だった自分として戻りたい」<DUNKSHOOT>

2019年のファイナルを最後にケガでNBAのコートから遠ざかっていたトンプソンは、本日、初めてフルメニューのチーム練習に参加した。(C)Getty Images
ゴールデンステイト・ウォリアーズは現地時間11月23日(日本時間24日)を終えた時点で、リーグベストの15勝2敗(勝率88.2%)を残しており、平均得失点差でもトップの+13.1と、他チームを圧倒し続けている。

そしてこの日、クレイ・トンプソンがフルメニューのチーム練習へ参加。2019年のNBAファイナル第6戦で左ヒザの前十字靭帯を断裂し、昨年11月に右足のアキレス腱を断裂した男が待望の復帰を迎えようとしている。

練習後に会見へ応じたトンプソンは「すごくワクワクしている。こうしてまたバスケットボールをプレーできるありがたさを言葉で表現するのは難しいね」とコメント。当初予想されていたクリスマス後よりも早くコートへ立つことができるかもしれない。

2年連続で大ケガに見舞われてきたシューターは「またケガしてしまう可能性があることを恐れてはいない」と口にしているものの、スティーブ・カー・ヘッドコーチは「我々は復帰する日を定めてはいない」と話しており、具体的な復帰時期は不透明となっている。

トンプソン自身も「(コートに戻るタイミングは)僕の身体がどう感じるかにかかっているから、どの日になるかは難しい。でもシーズンの前半戦になるだろう。最初の3か月間のうちだといいね」と明言を避けていた。
今季のチームにはステフィン・カリーにドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラ、ケボン・ルーニー、デイミオン・リーといったトンプソンと共闘経験のある選手たちが複数いる。ただその一方で、主力のアンドリュー・ウィギンズにジョーダン・プール、ネマニャ・ビエリツァ、オットー・ポーターJr.など、初めてプレーする選手たちも多く、ケミストリーを構築するにはある程度の時間を要することは容易に想像できる。

トンプソンは18−19シーズンに平均21.5点、3.8リバウンド、2.4アシスト、1.1スティールを残し、オールスターとオールディフェンシブ2ndチームに選ばれた実力者。

3ポイント成功率はキャリア8シーズンすべてで40%以上を誇っており、7シーズン連続で200本以上を成功させているほど高いシュート力があり、ディフェンスでは主にボールハンドラーをガードし、スイッチディフェンダーとしても重要な役割を担ってきた。
3シーズンぶりの復帰に向けて、31歳のシューティングガードは「僕は自分の殻に閉じこもって復帰したくはない。前回プレーしていたような状態で戻りたいんだ。世界のベストプレーヤーの1人だった自分としてね」と話していることから、万全の準備をして満を持して復帰を飾ることとなる。

そして2018年以来の王座獲得のチャンスも漂うチーム状況に「僕もそう思う」と手ごたえを感じており、こう続けていた。

「僕らは15−2(15勝2敗)。このチームのディフェンスは、オフェンスと共にリーグのトップ3にいると思う。そして僕がまだコートに立っていないということ。そのことを考えてほしいね。だから僕はこれまで以上に気合いが入ってる。チャンピオンシップが欲しくてたまらないんだ。他のどんなことよりもね」
事実、ウォリアーズはオフェンシブレーティングでリーグ2位(112.9)、ディフェンシブレーティングでは堂々リーグトップ(100.0)におり、攻守両面でリーグ最高級の成績を残している。

現時点でこの男の復帰時期がいつになるかは不明確ではあるものの、リーグトップを独走しそうな雰囲気が漂うウォリアーズに恐ろしい起爆剤が控えていることは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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