連敗ストップも依然苦境にいるレイカーズ。しかしレブロンは「ここから脱却するプロセスが楽しみ」と前向き<DUNKSHOOT>
現地時間11月21日(日本時間22日、日付は以下同)、3連敗中のロサンゼルス・レイカーズは敵地リトル・シーザーズ・アリーナでデトロイト・ピストンズと激突。121−116で勝利し連敗を3でストップ、今季成績を9勝9敗とした。
この試合、第3クォーター序盤にレブロン・ジェームズのファウルがフレグラント2判定となり退場処分に。しかしこの危機にアンソニー・デイビスとラッセル・ウエストブルックが奮起し、第4クォーターに37−17と猛攻を仕掛け逆転勝利を収めた。
ただ、勝利したとは言え相手は低迷チーム、それも辛勝だったこともあり、手放しで喜べないのも事実。現状はウエスタン・カンファレンス8位タイと、開幕前の期待値からは程遠い成績となっているのは間違いない。
今ひとつ波に乗り切れないチーム状況に、大黒柱のレブロンも危機感を募らせている。前試合のボストン・セルティックス戦に敗れ3連敗を喫した後、“キング”はレイカーズの現状についてこう話していた。
「俺たちは間違いなく、もっといいプレーをする必要がある。誰がコートに出ていようとね。このチームにはシステムがあるのだから、当然、俺たちは迅速に、かつ高いレベルで戦わなければいけないのは明らかだ。別にパニックに陥っているわけじゃない。だがフロアに立ったら、どんな時であろうと緊迫感を持ってプレーすべきだと思う」
ただ、苦境に立たされたこの状況も、レブロンはポジティブに捉えている。
「俺はこの旅路の中で、冷静さを保っている。この状況を乗り越えることは重大(な仕事)だと理解している。自分たちにとってはプロセスなんだ。それに、俺は物事がうまくいっていない時こそ、快適だと感じてきた。だからここから脱却していくというプロセスを楽しみにしている」
ロード5連戦の真っ最中にあるレイカーズは、23日にニューヨーク・ニックス戦、翌24日にはインディアナ・ペイサーズ戦が待ち構えている。はたしてここから調子を上げ、開幕前の期待通りリーグ制覇を成し遂げることができるのか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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