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期待膨らむ鈴木誠也はどこへ行く。米専門メディアが「スズキは右打ちのヒデキ・マツイだ!」と推挙する球団は?

頭抜けたポテンシャルを持つ鈴木。その存在はMLBの移籍市場でもぶれていない。(C)Getty Images
MLBは、昨年12月2日から99日間も続いたロックアウトが明け、ようやく新シーズンの開幕が決定した。現地時間3月10日、MLB機構と選手会が新労使協定を巡る交渉で合意。4月7日にシーズンを開幕させると発表した。
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無論、膠着状態にあったさまざまな件が動き出す。カルロス・コレア(アストロズ)やフレディ・フリーマン(ブレーブス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)ら200人以上のFA(フリーエージェント)選手たちの交渉もそのひとつだ。

そのなかで、俄然、注目度が上がっているのが、鈴木誠也だ。広島からのポスティング申請後9日でロックアウトを迎えた27歳は、残り21日となった交渉をリスタートさせられる。

メジャー初挑戦となる鈴木のFA市場における人気ぶりは、決して下火になっていない。米メディア『The Score』が作成した「注目すべきFA選手のランキング」では、全体10位にランクイン。さらに米放送局『CBS Sports』は「日本からMLBに来る選手は何かを保証されるわけではない。だが、鈴木のプロフィールには好材料がたくさんある」と、日本通算182本塁打、562打点の打撃成績とともに、ゴールデングラブ賞を4度も獲得した守備力に熱視線を送っている。
新シーズンの開幕が決まり、期待値はふたたび膨れ上がっている。それを表すように賛辞を寄せたのは、米スポーツ専門メディア『Audacy』だ。

現地時間3月10日に「フィリーズが行なうべき5つの選手獲得」という特集記事を掲載した同メディアは、「野球が帰ってきた。オーナー側との無意味な交渉がようやく終わった」と米球界の現状を端的にレポート。そのうえで、「何よりもインパクトのある外野手がフィリーズには必須だ」とし、カイル・シュワーバー、クリス・ブライアントら大物とともに、鈴木をリストアップした。

「セイヤ・スズキは、右打ちのヒデキ・マツイだ。打力はもちろんのこと、守備ではセンターも難なくこなせるという印象がある。もっとも、彼がフィリーズに移籍するという噂はないようだが、我々は大賛成だ。彼を迎え入れるべきである」

日本球界屈指のスラッガーで、MLBでもたしかな実績を残した松井。そんなレジェンド比較された事実こそが、鈴木の人気銘柄ぶりを如実に物語ると言えそうだ。はたして、新天地はどこになるだろうか。

構成●THE DIGEGT編集部

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