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ユニバーサルDHの合意で追い風。大谷翔平は打席数増でチャンス拡大、筒香嘉智もローテ起用か

ユニバーサルDHの導入は、大谷(左)と筒香(右)にとって有利に働きそうだ。
 MLB機構と選手会の労使の対立が長期化している中、現地時間2月10日(日本時間11日)MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏はオーナー会議が行なわれているフロリダ州オーランドで会見を開いた。

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 今回の主な争点はFAの権利取得条件など若手選手の待遇改善であるが、12日(日本時間13日)に主要議題で新提案を行なう見込みだという。また、マンフレッド氏は、MLB機構と選手会の双方がユニバーサルDH制の導入で合意したと述べた。

 ユニバーサルDH制によりナショナル・リーグでも指名打者制が採用となる。2020年の短縮シーズンでは、試験的に導入されたが、2022年より本格的に実施されることになる。

 これによりピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智のDHでの出場の可能性も出てきた。チェリントン監督は筒香の一塁起用を示唆しているが、DH制が採用されれば、DH最有力候補のマイケル・チェイビスとローテーションに組みこまれる可能性が高い。
  パイレーツ専門サイトの『Pittsburgh Baseball Now』も「ヨシ・ツツゴーをDHにするか、他の選択肢を検討するか、決断を迫られているのではないか」とファンに問いかけている。

 また、ユニバーサルDH制はロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平にとっても朗報である。これまでは、ナショナル・リーグ主催の交流戦ではDH制がなく、代打出場のみに限られていた。そのため本塁打争いをしていたウラジミール・ゲレーロJr.やサルバドール・ペレスより、必然的に打席数が少ないというハンディを背負っていた。しかし、ユニバーサルDH制の導入により、大谷の打席数の問題は解決されることになる。

 12日に合意成立すれば、スプリングキャンプに突入し、ようやくシーズンが開幕する。一塁であれ、DHであれ、昨年以上の筒香の豪快なアーチを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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