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「メジャーの一歩手前まで」3Aで今季からロボット審判導入へ。一方、独立リーグでは廃止に

野球では“おなじみ”(?)の、審判の判定に文句をつける監督とのやり取りも、ロボット審判導入でなくなるか。(C)Getty Images
いよいよ、ここまでやってきた。現地時間1月20日、MLB機構が今季からマイナー3Aで自動ストライク判定システム(ABS)、通称「ロボット審判」を導入する予定だと『AP通信電子版』が報じている。

ストライクゾーンは球審だけの“聖域”だったが、映像化が進んだ現代では1球1球の判定がテレビ映像から一目で分かるようになっており、「誤審」として審判が糾弾されることが増えてきていた。その中で2019年7月から、MLB機構は事業提携を行なっている独立リーグのアトランティック・リーグでロボット審判の運用を開始。そして昨シーズンは、1Aの9球場のうち8つのスタジアムでも導入されていた。

【動画】ロボット審判による判定映像! 打者とバッテリーはボールだと思ったけど、AIの判定は…

そして今回、MLBがロサンゼルス・ドジャース傘下のオクラホマシティやロサンゼルス・エンジェルス傘下のソルトレイク・ビーズ、サンディエゴ・パドレス傘下のエルパソ・チワワズなど、11球団でABSの操作技師を募集していることが分かった。
同紙では「ロボット審判はメジャーリーグのほんの一歩手前まえで来ている」とも伝えているが、実際はそれほど簡単な話ではないかもしれない。先の独立リーグなどで運用した際は、カーブなどの変化球の判定に選手から不満の声が上がっており、まだ改善の余地があるとも言われている。

現在、ロックアウトに突入しているメジャーリーグ。オーナーと選手会の溝はいまだに深いものではあるが、今回のロボット審判は2月下旬から行われる予定のスプリング・トレーニングで実装される見込みという。もしメジャーリーガーからの評判が良ければ、“その時”が想定よりも早く来るかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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