「なんてザマだ!」4位に終わった韓国野球、開いた口にガムがぶら下がる選手の姿が炎上!「そりゃあ負けるよ」<2021百選>
2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、東京五輪の韓国野球が銅メダルをも逃した試合をピックアップする。DHの選手のベンチでの行動に母国メディアから猛バッシングを受けて……。
記事初掲載:2021年8月8日
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13年越しの五輪連覇を狙った韓国野球だったが、屈辱の4位という結果に終わった。
8月7日に行なわれた東京五輪・野球競技の3位決定戦で、韓国はドミニカ共和国と対戦。抜きつ抜かれつのシーソーゲームを展開し、6対5と1点をリードして終盤を迎えたが、8回表に投手陣が崩壊して5失点を喫してしまう。結局は6対10で逆転負けし、最後は日本戦、アメリカ戦に続く3連敗で、銅メダルさえ逃してしまった。
韓国国内ではさまざまな角度から考察がなされ、代表チームに対する非難が寄せられている。そのなかでも辛辣なのが、22歳のカン・ペクホ野手に対するバッシングだ。この日は5番DHでスタメン出場し、4打数2安打1打点と仕事はしたが、プレー以外のところで物議を醸している。
問題のシーンは8回表に訪れた。チームが一気に4点差を付けられて苦しくなった場面で、韓国国内で試合をライブ中継した公共放送『KBS』に、カン・ペクホの姿が大きく映し出される。ベンチに座って口を大きく開け、噛んでいた白いガムが口元から飛び出して、ダランとぶら下がっていたのだ。どこかショックを受けているようにも、集中力を欠いているようにも見える。
これを観て猛然とまくし立てたのが、生放送の解説を担当していた往年の名投手、パク・チャンホ氏だ。かつてMLBで長きに渡って活躍し、韓国代表のエースとしても名を馳せた48歳は「あり得ない!」とバッサリ。「ずっとカン・ペクホの様子を観ているが、看過できない態度だ。たとえ負けていても、我々戦士は弱気な素振りは絶対に見せてはいけない。闘う姿勢を示さなければいけないんだ!」と叱咤した。
全国紙の『朝鮮日報』や『中央日報』もすぐさまその様子を伝え、ファンの手厳しい意見も紹介。「彼はすでに重圧から解放されたみたい」「なんたるザマだ!」「真剣さのかけらもないな」「現在の韓国野球を象徴しているよ」「そりゃあ負けるよね」「一体どういうつもりでオリンピック代表になったんだろうか」など、容赦ない。
さらに『朝鮮日報』紙は、「同じ4位でも走り高跳びのウ・サンヒョクとは大違いだ。彼は最後まで諦めずに闘い抜き、2センチの差でメダルに届かなくても屈託のない笑顔を見せてくれた。国民に清々しい空気を運んだのだ」と比較し、「ネット上ではカン・ペクホとウ・サンヒョの写真を並べて盛んな論議が交わされている」と伝えた。
そのような騒ぎになっているとは知らないカン・ペクホは、試合後に神妙な面持ちでインタビューに対応。「コーチ陣や先輩たちには本当によくしてもらった。勝利という結果を得るために貢献できなくて、本当に申し訳なく思っている」と反省の弁を述べた。
構成●THE DIGEST編集部
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