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“暴れ馬”プイーグの新天地は韓国! 「MLB復帰のモチベーションになる」と現地メディアは活躍に期待

去就が注目されたプイーグは韓国移籍が決定。いい方向で“暴れ馬”ぶりを発揮し、MLB復帰を目指せるか。(C)Getty Images
ロックアウトに突入しているメジャーリーグを除き、日本をはじめ各国リーグのストーブリーグは熱を帯びている。そんな中、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズは12月9日、ロサンゼルス・ドジャースなどで活躍したオールスター外野手のヤシエル・プイーグと契約に合意したことを発表した。契約は1年100万ドル(約1億1360万円)で、これはKBOの規定に定められた外交人選手の初年度最高額である。

キューバ代表で活躍したプイーグは、2012年に亡命してロサンゼルス・ドジャースと7年4200万ドル(約47億7000万円)で合意すると、翌13年にメジャーデビュー。ド派手なスウィングやアグレッシブな走塁、強肩などでいきなりファンを魅了した“蒼き野獣”は、史上2位タイのデビュー15試合で27安打の猛打を記録した。

結局、この年は104試合で打率.319、19本塁打、OPS.925の活躍で新人王投票2位に入り、定位置をつかんだ翌年はオールスター選出も果たしている。しかし、フィールドでハッスルするのはいいが、オフフィールドでもエンジン全開。度重なる法定速度の大幅超過、乱闘の数々、DV規約違反やチームメイトの不和など“暴れ馬”エピソードも数えきれないほど。

【動画】韓国でもバット投げを見たい! プイーグ“らしい”豪快HRパフォがこれだ これでパフォーマンスもついてくれば良かったものの、鮮烈な活躍を見せたデビュー年を超えることはなかった。19年にシンシナティ・レッズへ移り、途中移籍したクリーブランド・インディアンスでもパッとせずに、この年を最後にメジャーでプレーすることはなかった。今季はメキシカン・リーグでそこそのプレーを見せたことが、今回、韓国球界に拾われることにつながった。

31歳を迎えたプイーグに対して、韓国メディア『中央日報』も過去の問題行動に触れつつも、ここ数年、KBOからメジャーへの“逆輸入”が増えていることがモチベーションにつながる可能性を指摘。エリック・セームズやクリス・フレクセンのようなリベンジを果たせるかどうか。

良くも悪くも、一挙手一投足が気になる選手であることに違いはなく、プイーグの来季に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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