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「キクチが残っているのは魅力的」菊池雄星の市場価値を米メディアが評価!有力視されるメッツでは「セーフティネットを提供する」と期待も

菊池の新天地との交渉は、ロックアウト解除後に持ち越された。(C)Getty Images
ロックアウトが多くのFA選手に影響を及ぼすなか、米メディア『MLB Trade Rumors』は、各球団のFA投手獲得への動きを報じており、日本人左腕の動向にスポットを当てている。

記事では「キクチの名前が残っているのは魅力的」と、FA市場での菊池雄星について触れており、ニューヨーク・メッツ、トロント・ブルージェイズの2球団が菊池獲得に積極的であると伝えている。

ブルージェイズは今季のローテーション投手が移籍したことで、新たな先発要員が必要であると指摘。現在ローテ候補と目されている若手投手数名も、経験不足や怪我などの不安要素もあるため、現状ではマイナー行きやリリーフでの起用が相応しいとして、菊池を加入により「スタッフ全体の厚みを向上させることができる」と綴っている。
またメッツについてはマックス・シャーザーをはじめ、今オフここまで4名のFA選手を獲得したことで、選手の総年棒が過去最高額に達しており、菊池加入の為にはさらに予算が必要としている。だが、現在の先発陣の顔触れを踏まえ、「才能に恵まれながらも怪我の不安を抱えるローテーションに、さらなるセーフティネットを提供することになるだろう」とメッツでの菊池獲得への必要性を説いている。

今季は開幕から7月までに6勝を記録するなど、渡米後、最高のパフォーマンスをみせていたものの、後半戦で僅か1勝に止まった。終盤では先発ローテの座も失うなど、夏場以降の失速が悔やまれるシーズンとなった。

記事では他にも、今シーズンの菊池の投球内容について「最初の数か月間は自分のペースを掴んだように見えた」と評し、「2025年までの大型契約を結ぶ可能性もあった」と振り返っている。好不調の波が大きかったこともあり、「30歳のキクチは市場の中でも評価が難しい投手だ」として、今季のパフォーマンスとともにFA選手としての位置付けにも言及した。

今回伝えられた2球団は何れも先発ローテの一角としての獲得を望んでいるようだ。米野球界が混迷する中、無事に新天地に辿り着くことを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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