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ベテラン川端慎吾が代打で涙のV打! “追い込まれた”ヤクルトがオリックスとの大熱戦を制して20年ぶり日本一

土壇場で一時のタイムリーを放った川端。このベテランの一打がヤクルトに栄冠をもたらした。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)
[日本シリーズ第6戦]ヤクルト2-1オリックス/11月25日/ほっともっとフィールド神戸

 高次元の攻防は追いすがる両軍の投手力が光る一戦となった。

 全試合が2点差以内で決着している激闘が続く今シリーズ。第6戦は2勝3分けと後がないオリックスは中嶋聡監督が戦前に宣言した通りに山本由伸を起用。かたや勝てば日本一が決まるヤクルトは高梨裕稔を送り込んだ。

 両軍の先発右腕が立ち上がりから好投を続けた試合は、これまでと同様に投手戦の様相を呈する。とりわけヤクルトの高梨は、4回までに2安打7奪三振と、相手打線を危なげなく抑え込んでいった。

 緊張感のある試合の均衡を破ったのは、ビジターチームだった。5回表2死二塁の好機で、1番の塩見泰隆が、山本が投じた初球、甘く入ったフォークを振りぬいてレフト前への二塁打を放ったのだ。
  エースを送り込んだなかで、先手を取られてしまったオリックス。しかし、直後に意地を見せる。5回裏、2死二塁から、こちらも1番の福田周平がレフト前にしぶとくタイムリーヒットを放ち、すぐさま同点とした。

 その後、ヤクルトは高梨の後を継いだアルバート・スアレスが好リリーフでオリックス打線を勢いづかせない。かたや山本は毎回のようにランナーを許しながらも立ち直りを見せ、沢村賞を手にした絶対的エースの矜持を見せつける。8回には青木宣親、山田哲人、村上宗隆から連続三振をもぎ取って会場を沸かせた。

 過去5戦に続くしびれる攻防が繰り広げられた一戦は終盤戦まで互いに譲らない。とくに回が進むごとにギアが上がっていったオリックスの山本は凄まじく、9回(141球)をひとりで投げ切って、11奪三振というハイパフォーマンスを披露した。

 そんなエースの熱投に応えたいオリックスは、後を継いだ中継ぎ陣も冴える。10回表に平野佳寿(37歳)、11回表は能見篤史(42歳)、比嘉幹貴(38歳)とベテラン投手のリレーでスコアボードにゼロを刻む。

 苦戦を強いられたヤクルトだったが、12回表にベテランが執念の一打を見せる。2死無塁からマウンドに立った吉田凌を攻めるとヒットを打った塩見が暴投の間に二塁まで行くと、代打で打席に立った34歳の川端慎吾がレフト前にしぶとくポテンヒットを放って勝ち越しに成功したのだ。

 その裏、オリックスの攻撃に対して、ヤクルトは10回途中から投げ続けていたクローザーのスコット・マクガフが立ちはだかる。1死から出塁を許すも、後続を断ち切って、見事に難敵を撃破した。

 6試合中5試合が1点差という連日の激闘が続いたなかで、見事に20年ぶりとなる悲願の日本一に輝いたヤクルトナイン。川端を筆頭に彼らの目に輝いた涙は清々しいものがあった。

構成●THE DIGEST編集部

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