異次元すぎた大谷翔平のMVP。米記者からゲレーロJr.にユニーク意見も噴出「ブルージェイズは投げさせるべきだった」
今オフの8つ目のタイトルは、ぶっちぎりの選出によって決定した。現地時間11月18日、米専門局『MLB Network』が全米野球記者協会による両リーグのMVPを発表し、アメリカン・リーグは記者30名全員の投票を集めた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が受賞した。
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日本人選手としては、2001年のイチロー(当時シアトル・マリナーズ)以来となる、20年ぶり2人目の栄誉。加えてMLBでの満票選出はケン・グリフィーJr.(1997年)やバリー・ボンズ(2002年)らしか成しえていない史上19人目の快挙だ。
もちろん、大谷は全米の名うての記者たちが認めるだけの結果を残してきた。打者としては155試合に出場し、打率.257、46本塁打、26二塁打、8三塁打、100打点、26盗塁。投手では23試合に先発、130回1/3を投げ9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマーク。渡米4年目にして初めてフルシーズンを戦い抜き、あのベーブ・ルースですら成しえなかった投打5部門での100超え「クインタプル」もやってのけた。
そんな満場一致での選出が話題となるなかで、大谷に次ぐ全体2位の得票数(269)を集めたブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)にも注目が集まっている。
ゲレーロJr.もまたキャリアイヤーと呼ぶべき最高のシーズンを謳歌した。実質MLB1年目の22歳だが、打率.311、48本塁打(ア・リーグ1位タイ)、111打点、OPS1.002と圧巻のハイアベレージをマーク。いずれも大谷を凌ぐ成績を叩き出していた。
例年であれば、この若き至宝がMVPでもおかしくはない。しかしながら、日本の偉才が投打で見せた歴史的な快進撃は、やはり異次元“すぎた”。それだけに現地メディアではゲレーロJr.を慮る声も上がっている。米メディア『Barstool Sports』の野球ジャーナリストであるジェレッド・キャラビス氏は、自身のツイッターで、こう論じた。
「ショウヘイは明らかにMVPに値する。だけど、ブルージェイズは記者たちに少しでも考えさせるきっかけとして、乱打戦とか大差になった試合で1イニングでも投げさせるべきだったんじゃないか?」
実際にマウンドに立ったとして、今回の投票結果が左右されたかは定かではない。しかし、こうした声が上がるのも、大谷が二刀流で野球界を震撼させた影響によるものだと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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