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ポスティング前からラブコール? 10球団以上がひしめく鈴木誠也の獲得に、早くも本気なチームはどこ?

広島で努力を重ね、ようやくメジャー挑戦への扉を開いた鈴木。そんな日本人スラッガーの獲得に強い興味を示す球団とは?(C)THE DIGEST
27歳のサムライがまたひとり、夢舞台への挑戦を決意した。11月16日、広島カープの鈴木誠也は「レベルアップするための段階の中にメジャー挑戦っていうのがあった」と語り、来週中にも正式なポスティング・システム申請の手続きに入る意向を示した。
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二松学舍大学附属高校からプロ入りして9年。今季に鈴木が残したスタッツには目を見張るものがあった。132試合に出場したレギュラーシーズンでは、打率(.317)と出塁率(.433)でリーグ2冠を達成。さらに本塁打(38本)でもキャリアハイの数字を残した。

打撃面で出色のパフォーマンスを披露し、日本球界屈指の5ツールプレーヤーの定評を得た鈴木。ポスティング申請後には30日間の交渉期間が与えられるが、すでに水面下では垂涎の的となっている。複数の米メディアの情報を合算すれば、本格的なスカウティングを明らかにしたチーム数は10球団を超えている。

サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、テキサス・レンジャーズなど、日本でも知名度のある球団が「セイヤ・スズキ」の調査に乗り出したと表明している。そのなかで獲得準備を本格的に推し進めるのが、アメリカン・リーグ西地区の古豪シアトル・マリナーズだ。
イチローをはじめとする数多の日本人選手が在籍したマリナーズは、鈴木獲得にかなり積極的だ。現地時間11月9日に開かれたGM会議後に、地元紙『Seattle Times』の取材に応じたジェリー・ディポト氏は、次のように語っている。

「スズキは素晴らしい選手だと思う。我々は彼をずっとスカウトし続けており、ビデオや現地で幅広くチェックしてきた。これまでも、マリナーズには何人もの素晴らしい日本人選手がいたし、ファンとの深い繋がりもある。そんな日本人選手を抜きにして、シーズンをスタートさせるつもりはない。間違いなくスズキを獲得するチャンスはある」

各球団のGMが獲得への明言を避け、慎重な姿勢を貫くなかでの発言だ。それだけに球団としての本気度が感じられる。MLBの移籍情報に詳しい『MLB Trade Rumors』も「マリナーズのスズキに対する興味は明らかなもので、間違いなくレースに参戦する気はある」と分析している。

4年総額7000万ドル(約79億8000万円)とも言われるビッグディールも期待される鈴木。早くも“ラブコール”を送るマリナーズをはじめ、各球団の入札競争は熾烈を極めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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