東京五輪以降、人気のバドミントン どうやって始めればいい?
70歳、75歳向けの大会もあります
――では、大人が新たに始めるケースはどうなんでしょうか。
下川:完全に新規というよりは、やはり学生時代にやったことがあった人が地域のクラブチームで再開するというケースが多い感じがします。久々にやってみたら面白くて続けるようになった、楽しんでやるバドミントンの面白さに目覚めた、そんな形ですね。あとは違うスポーツ、例えばテニスをやっていた人が、試しにやり始めたら楽しくてハマったようなパターンもありますね。
――そういう人はどこでやってるんですか?
下川:体育館がないとできないので、たとえばスポーツセンターみたいなところを利用するとか、放課後の公立学校の体育館を借りるなどして、クラブという形で週1回とか週2回とか、集まっています。うちは会社の単位でやってますけど、普通の地域のクラブの場合は、希望すれば入れてくれます。練習するというよりは楽しむために、バドミントンをするという形が多いですね。
――お年を召した方もいらっしゃいますか?
下川:「エンジョイバドミントン」という方向性なら、あまり年齢に関係なく老若男女さまざまな方が楽しめます。私がバドミントンに出会ったきっかけも祖父でしたから。競技としても、全日本シニアの大会があって、70歳の部や75歳の部なども用意されています。ただやっぱり競技としては結構ハードなほうなので、どうしても年齢を重ねるにつれて、ケガや故障のリスクは高まります。私も去年でいったんプロとしての選手登録をやめてはいますが、大きなケガさえしなければ、長く続けていけるかなと考えているところです。
■プロフィール
下川裕一(しもかわ・ゆういち)
1981年生まれ。東京都出身。祖父の手ほどきで3歳からバドミントンを始める。淑徳巣鴨高等学校、淑徳大学を卒業後、旭工芸株式会社に入社。実業団選手として16年プレーし、昨年からはコーチ兼選手として活動している。
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