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全英最終日の見どころ メジャーで5打以上のリードを持って勝てなかったのは、過去40年で2回だけ 「カーヌスティの悲劇」と…

ブライアン・ハーマンは、1963年のボブ・チャールズ、2013年のフィル・ミケルソンに次ぐ、3人目のレフティ全英優勝者となるか(撮影:福田文平)

<全英オープン 最終日◇23日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

今季最後のメジャー「全英オープン」の最終日が始まった。ブライアン・ハーマン(米国)は2位に5打差をつけて運命の残り18ホールに臨む。54ホール終了時点での5打差以上のトップは、過去40年のメジャーの歴史を振り返ると12回目。過去11回では9人がそのままメジャー王者に輝いている。

【過去40年のメジャーで、54H終了時点で5打差以上つけた選手】
■ブルックス・ケプカ 2019年全米プロ 7打差 最終結果:優勝
■ローリー・マキロイ 2014年全英オープン 6打差 最終成績:優勝
■マーティン・カイマー 2014年全米オープン 5打差 最終成績:優勝
■ローリー・マキロイ 2011年全米オープン 8打差 最終成績:優勝
■タイガー・ウッズ 2000年全英オープン 6打差 最終成績:優勝
■タイガー・ウッズ 2000年全米オープン 10打差 最終成績:優勝
■ジャン・ヴァン・デ・ヴェルデ 1999年全英オープン 5打差 最終成績:2位
■タイガー・ウッズ 1997年マスターズ 9打差 最終成績:優勝
■トム・レーマン 1996年全英オープン 6打差 最終成績:優勝
■グレッグ・ノーマン 1996年マスターズ 6打差 最終成績:2位
■ニック・ファルド 1990年全英オープン 5打差 最終成績:優勝
 
最終日に5打のリードがありながら優勝を逃した2大会のうちの1つは「カーヌスティの悲劇」と呼ばれる1999年全英オープンのジャン・ヴァン・デ・ヴェルデ(フランス)で、最終18番ティで3打差があったが、3打目をグリーン手前のクリークに入れてトリプルボギーを叩き、プレーオフで敗れた。
 
そしてもう1つは1996年マスターズのグレッグ・ノーマン(オーストラリア)。最終日は6打のリードがありながら、「78」と崩れてグリーンジャケットを逃している。長く世界ランキング1位に君臨したノーマンも、マスターズのタイトルとは縁がなかった。
 
ハーマン自身は54ホール終了時点で首位、または首位タイで最終日を迎えるのは4度目で1勝3敗。メジャーでは17年全米オープンで1打のリードを持って最終日を迎えたが、ブルックス・ケプカ(米国)に逆転を許し、松山英樹と並んで2位タイに終わっている。
 
また、ハーマンは17年の「ウェルズ・ファーゴ選手権」で2勝目を挙げて以来、優勝から遠ざかっているが、翌2017-18シーズン以降、優勝のない選手としては最多の29回のトップ10入りを果たしている(ちなみに、2位は現在4位タイにつけているトミー・フリートウッドの26回)。全英オープンには過去7度の出場で予選落ち4回、最高成績は昨年のセント・アンドリュース大会の6位タイ。ハーマンに待ち受けるのは歓喜の瞬間か、それとも…。

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