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今季トップ10入り“一番乗り”は? 都玲華、六車日那乃らが上位で決勝へ

上位で週末を迎える都玲華(左)と六車日那乃(撮影:鈴木祥)

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目◇7日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6420ヤード・パー72>

今季の国内女子ツアーはここまでアマチュアのトップ10入りが一度もない。古江彩佳、畑岡奈紗、勝みなみが優勝を果たし、安田祐香、新垣比菜、堀琴音らが何度も上位をにぎわせてきたここ10年とは違う大きな変化だ。

そんななか、今週は六車日那乃(むぐるま・ひなの、日本ウェルネススポーツ大3年)、都玲華(みやこ・れいか)が上位争いを展開中。そのほか、河上宮甫子(かわかみ・みほこ、立命館大2年)、松原柊亜(まつばら・しゅあ、日本ウェルネス高2年)と合計4人が予選通過を果たしている。今週末は久々にアマチュア旋風が吹き荒れる!?

「出入りの激しい大変なゴルフだったんですけど、1つ伸ばせたので良かったです」。トータル3アンダーの12位タイにつけた六車は、この日のラウンドをこう振り返った。序盤の12番パー5で3打目を1メートルにつけてバーディ先行。14番でもバーディを奪ったが、ここからは一進一退だった。16番パー4は2打目でグリーンを左に外してボギー。後半に入ると、2番からボギー、バーディ、ボギー、バーディと繰り返した。

2020年の「ニトリレディス」では高校3年生にして最終日最終組を経験するなど、北海道は好相性。「得意かどうかは分からないんですけど、好きですね。洋芝は上からクラブが入れやすく感じます」。その際は最終日に崩れて19位タイに終わった。今回も十分に優勝、そしてプロテスト免除が狙える位置だが、「確率はすごく低いと思うので、あんまり意識はしていません。3日目が終わって狙える位置にいたら、少し考えようかなと思います」。まずは3日目に備え、ホールアウト後は入念にラフからのアプローチを繰り返した。

初日6位タイの都は「68」をマークし、さらに上位のトータル6アンダー・4位タイで決勝ラウンドを迎える。19歳が掲げるのは独自の“2アンダー最強説”。「順位を考えるとずっこけることが多いので、自分の目標スコアだけを意識するようにしています」。バーディが来ても、ボギーが来ても、焦ることなくプレーに集中できる目標が2アンダーというわけだ。

将来的には技術もメンタルもレベルアップし、設定スコアを3アンダー、4アンダーとすることが目標だ。「プロのプレーはさすがだなと思うし、皆さん尊敬しています。勝ちたい、負けたくないという気持ちはもちろんあるんですけど、プロをやっつける“エイッ”みたいな気持ちはないですね」。初めての上位での決勝ラウンドにも物怖じすることはなさそうだ。

3オーバーの56位タイとギリギリで予選を通過した高校2年生の松原も、ショットに関してはプロ顔負けの力を見せている。この2日間、パーオン率7位(75%)、ドライビングディスタンス12位(258.25ヤード)とともにトップレベル。「残り2ホールで5オーバーまで行って…。今までの私なら諦めていたかもしれないんですけど、最後の2ホールを連続バーディにして予選を通過できたので良かった」と精神面の成長も実感している。今年の「北海道女子アマ」の優勝者である河上(46位タイ)を含めて、誰が今季アマ初のトップ10入りを果たしても不思議はない。(文・田中宏治)

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