ACミラン内部の問題により鎌田の去就が一転不透明に、ローマやマンチェスター・Uへの移籍の可能性も
写真:鎌田大地(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
日本代表MF鎌田大地の去就が揺れている。
セリエAの名門ACミランへの移籍が決定的となっていた鎌田だが、強化担当のマルディーニ氏らが解任されたことで一転して保留状態となっている。
そんな中、同じセリエAのローマが鎌田の獲得に本腰を入れ始めたようだ。
クラブ内の問題に鎌田も慎重な姿勢
ACミランはセリエA屈指の名門であり、新シーズンではCLにも出場するため、鎌田にとってはベストな移籍先であると考えられていたが、ここにきて雲行きが怪しくなってきている。
強化担当の解任によってクラブ内部に問題が生じていることが明らかゆえに、鎌田側が「移籍先を再考する」という選択をする可能性も十分にありえる。
さらに、ACミラン側がこの移籍交渉を白紙に戻す可能性もあるのだ。
鎌田にとってもう1つ不安な点となるのが、EU圏外枠の問題だ。
ミランは鎌田との契約が完了する直前にイングランド代表MFルベン・ロフタスを獲得すると発表しており、これにより残るEU圏外枠が1つのみとなった。
ミランはビジャレアルのサミュエル・チュクウゼといったEU圏外選手の獲得も狙っているため、最悪の場合は移籍交渉が長期化し結果的に破談になる可能性もある。
鎌田がミランのこうした対応に不信感を抱いている可能性も十分にありえる。
これにより、過去にも関心を寄せていたローマが鎌田に対して正式なオファーを出す可能性も出てきた。
ローマと同じように、このタイミングであればマンチェスター・ユナイテッドなど強豪クラブに切り替えることも可能だ。
各クラブの戦力が固まる7月中旬以降は、移籍先も狭まり、キャンプへの参加が遅れるなどデメリットが大きくなっていく。
そのため、7月中旬頃までには移籍先を決定させ、始動したいところだろう。
年齢的にもステップアップ移籍のラストチャンス
8月で27歳になる鎌田にとっては、フランクフルトクラスのクラブからステップアップ移籍するラストチャンスであると言えるだろう。
欧州では10代後半~20代前半の優秀な選手が次から次へと現れるため、CLに出場できるクラブに移籍できるチャンスは多くない。
フリートランスファーで移籍できるこのタイミングを逃せば、一気に強豪クラブへの移籍の扉は閉ざされることだろう。
日本代表にとっても、鎌田がCLクラスのクラブへ移籍しスタメン争いをしてくれた方がプラスとなる。
ポジティブなニュースとしては、ACミランが司令塔のトナーリを放出することを決定していることで、加入すればスタメンで出場できる可能性は高くなるということ。
最後のEU圏外枠を鎌田に使用してくれる可能性も残されているわけだ。
果たして鎌田は新シーズンをどのクラブのユニフォームを着てプレーすることになるのか、その動向に注目だ。
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