アーセナル冨安健洋の復帰は来季開幕に合わず、今こそCBに専念するべき時
冨安健洋(Photo by Mike Hewitt / getty images sport)
日本代表DF冨安健洋の来季は、より厳しいものになる可能性が高い。
6月10日、冨安健洋の復帰が来季開幕に間に合わないため、レスター・シティのティモシー・カスターニュをリストアップしたとイギリスメディア『One Football』が伝えている。
度重なる怪我によりシーズンを通してプレーできない冨安は、足への負担が少ないCBに専念すべきタイミングなのかもしれない。
冨安健洋の近年の怪我
冨安が長期離脱する怪我を負ったのは、今回の右膝の怪我だけではない。
2019年10月に代表戦(モンゴル戦)で左足のハムストリングを痛め離脱。
2022年1月、右足のふくらはぎを痛めしばらくプレーできず。
同年2月、今度は左足のふくらはぎを痛め長期離脱。
さらに同年5月には、ニューカッスル戦で右足のハムストリングを痛め途中交代。
カタールW杯直前の11月には、ハムストリングを痛めている。
完全に回復させることができず、万全な状態でカタールW杯に出場することができなかった。
2023年3月末には、ELラウンド16のスポルティング戦で足を滑らせ右膝を痛める。
ロンドン市内で手術を受け、新シーズン開幕は間に合わない可能性が高いが、9月もしくは10月くらいからの復帰を目指している。
このように、まさに「ガラスの足」と言えるほどに怪我を繰り返しているのだ。
抜群の身体能力とサッカーセンス。
そして守備力だけでなく視野の広さやパスセンスまで兼ね備えた冨安は、板倉滉と並んで今後の日本代表におけるDFの要であることは間違いない。
それゆえに、怪我を完治させ、再発しないような工夫を行うべきだと言えるだろう。
SBではなくCBでプレーできるクラブに移籍するのも良い選択肢
現在リハビリ中であり、来季の開幕にも間に合わない可能性が高いため、今夏の移籍は難しいかもしれないが、冬にでもCBとして起用してくれるクラブへ移籍するのは「あり」だと言える。
現代のSBは、上下の動きを繰り返すだけでなく、内側に絞り中盤としてプレーする時間帯も多くなっている。
スプリントや動きの切り替えの回数も多いため、ふくらはぎやハムストリングに不安を抱える冨安には正直厳しいポジションだ。
24歳という年齢を考えれば、CBに専念し、DFならどこでもプレイ可能なマルチプレイヤーからCBのスペシャリストに変化させて残りのキャリアを歩んでいくべきかもしれない。
自身のキャリアのためにも、日本代表のためにも、CBに専念してもらいたいものだ。
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