横峯さくらが“冠大会”で掲げる4つのコンセプト 目指すは「日本にはあまりない」新たなトーナメントの形
ツアー通算23勝の横峯さくらが9日、福岡市内で大会アンバサダーに就任した『PLEIADES CUP 横峯さくら DREAM GOLF LADIES 2023』の記者発表会に出席。将来ツアープロとして活躍を目指す若手女子ゴルファーたちに、経験を積むための場を創出することを目的に、7月14日(金)に福岡県糸島市の福岡雷山ゴルフ倶楽部で行われるが、そこには4つのコンセプトが掲げられた。
1つ目が出場選手。大会には60人の参加を予定しているが、そのうちわけは『日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員』、『プロテスト合格を目指す非会員選手』、『高校生のアマチュア選手(九州沖縄高等学校・中学校ゴルフ連盟に登録している選手に限る)』から各20人ずつを予定している。
その狙いについて横峯は、「プロとアマチュアの選手が真剣勝負する場。私自身、精いっぱい頑張りますし、アマチュアに技を盗んでもらったり、吸収してもらえたらうれしい」と説明。自身も選手としてプレーし、「最終ホールまで誰が勝つか分からない展開に期待したいし、自分がそこに加わっていたい」と手加減なしで、アマチュア選手にぶつかっていくつもりだ。また当日には、横峯とアマチュア選手の座談会も用意されており、そこで自分の日米での経験を伝える考えももっている。またここで成績優秀者になることでJLPGA大会出場権などの特別賞も用意される予定だ。
2つ目の特色は、託児所の設置。出場選手が子供を預けてプレーに集中することを実現する。プロ選手に関しては、年齢・優勝経験の有無など出場制限はなく、横峯含めママさんゴルファーの参加も予想される。「託児所があれば私と夫と息子の3人で移動もできる。普段も連れて歩いているので、託児所があれば100%使いますし、大変ありがたい」と笑顔もこぼれる。
また「若い選手がお母さんになった時に託児所があれば、(結婚後も)ゴルフを続けるのが当たり前になると思う。あるとないとでは全然違う」と、未来への試金石にもなる。ツアーでも託児所を設ける大会も増えているが、よりスタンダードになることを願っている。
続いてのコンセプトが、非日常的な大会の盛り上げとしてスポーツDJの音楽にのってプレーする点。選手が「楽しい」と思える空気感を目指し、DJの音楽演出を実施する。『新しいゴルフトーナメントの形を確立』することが狙い。これについて横峯も「アメリカではグリーンサイドに(DJブースがある)とかを見たことがある。日本でなかなかそういうものはない。1番ホールで自分の好きな曲を流すみたいなのはいいですよね」と歓迎している。
そして最後が社会貢献活動。アマチュア選手の出場枠を設けて、ジュニア世代の育成を目的にしているのもそうだが、結果によっては賞金の寄付も行われる。大会は総額600万円(優勝200万円)の賞金がでるが、アマチュア選手が賞金対象順位にランクインした場合は、それを九州ゴルフ連盟へ寄付する。
大会を主催するのは、九州発の清涼飲料メーカー「PLEIADES(プレアデス)」を展開する株式会社Greater Fukuoka。萩野郁夫代表取締役は「九州発のスターが生まれて、世界で活躍するとか、そのきっかけの大会になったと言われるようになりたい。九州はすごいんだぞというアピールをしたい」と意気込む。横峯とガッチリと手を組み、九州からゴルフのさらなる活性化をうながしていく。
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