上田桃子は悲願のメジャー制覇へ54度目の挑戦「シミュレーションはめちゃくちゃしました」
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇2日◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)◇6780ヤード・パー72>
プロ19年目のシーズンを迎えている上田桃子。これまでに国内ツアー通算16勝を挙げていて、賞金女王の経験もあるが、なぜかメジャータイトルには縁がない。「やっと今年もメジャーが来たかという気持ちと不安が両方あります」と話す。
今年は7試合に出場してトップ10の回数は1位の5回。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」では2位タイ、3戦目の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では最終日に一時8打差をつけながら3位タイと勝ちきれない試合が続いているが、裏を返せばいつ勝ってもおかしくない状態にある。前週は欠場して休養に充て、メジャー対策を練ってきた。
「シミュレーションはめちゃくちゃやりました。パー5の3打目のシミュレーションも、10番ホールのティショットのシミュレーションも、16番ホールのティショットのシミュレーションも何回もしました」
辻村明志コーチのもと、練習場でもほかのコースを回るときでも、今週の舞台となる茨城ゴルフ倶楽部 西コースの場面を思い描きながらショットを打ってきた。「ここのコースは砲台グリーンで右が崖だったりするシチュエーションがあるんですけど、それで右ピンのときの左からの風、右からの風を想定しながら練習していました」と話す。
そのなかでメジャーに勝つために必要なことを自問自答してきた。「調子が悪くないのに勝ててない理由ってなんだろうとか、本当にいろいろ考えて。めっちゃBADに入った日もある」と思い悩んだ。そして、「最終的に勝った人しか答えはわからない。勝った人しかわからないところを味わいたいなと思います」と気持ちを決めた。
メジャーで勝つという目標がモチベーションを高め、36歳のいまも変わらずストイックに練習やトレーニングに取り組む原動力になっている。「思いは年々強いと思います。でも今週は意外と意気込みすぎてない。それが終わった気がします。先週とかその前の週にそう思いすぎてすごく疲れたのでいいやと。やることはやったと思っています」。54度目の挑戦がいよいよ始まる。(文・下村耕平)
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