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日本大好きな“韓流ビューティー”が語った目標は? ジョン・ジユはホロ苦デビューも「楽しくプレーできた」

注目の韓流ルーキー、ジョン・ジユは80位でデビュー戦を終えた。(撮影:福田文平)

<ラシンク・ニンジニア/RKBレディース 最終日◇29日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇ 6521ヤード・パー72>

昨年11月のプロテストに合格し、興行ビザ手続きの遅れにより今週が日本ツアーデビュー戦となったジョン・ジユ(韓国)は、トータル12オーバーの80位タイで2日間を終えた。苦しいプレーになったが、この日も同伴競技者と積極的にコミュニケーションを図るなど「楽しくプレーできました」。笑顔もこぼれる今季初戦になった。

実戦のなかで得たものは大きい。試合に臨むにあたり、韓国時代と同じ練習を続けてきたが、「アプローチ練習などは、日本(の芝など)に合わせたものに変えないといけない」と見直しが必要だと感じた。ティショットは前日よりもまとまっていたが、グリーンを狙うショットがピンを大きく越えて、グリーンからこぼれるシーンも目立った。「アイアンを替えたばかりで、思ったよりも距離が出ていました。コンタクトはいいんですけど」。このズレを埋める作業も必要となる。

“移籍”の大きな理由になるほど「日本が大好き」。ここからは転戦する先々でおいしいものに舌鼓を打つことも楽しみにしている。「お寿司が大好きなんですけど、やっぱり韓国で食べるものは違う。懐石料理も食べてみたいです」と、いろいろなお店に足を運ぶつもりだ。

またゴルフだけでなく、フットサルやアイスホッケーにも挑戦するスポーツウーマンでもある。野球でも「大谷(翔平)選手が好き。(1次Rで日本が韓国をやぶったWBCは)心苦しかったです(笑)」というほどの“日本びいき”だけに、慣れぬ異国での生活面の不安もすぐにクリアできそうだ。

27歳のツアールーキーは、「QTにいかずに(レギュラーツアー)直行したい。もしQTになってもファイナルからになるように。コースに早く慣れていきたいですね」と目標を話す。ステップ・アップ・ツアーで来季のレギュラーツアー出場権(前半戦)を確保するには、賞金ランク1、2位になることが必須。ファイナルQTからの出場権は、賞金ランク3~10位に入るかステップ優勝が条件になる。

高校2年生からゴルフを始め、わずか2年後にはプロになったという逸話をもつ27歳。韓国ツアーでは下部ながら優勝歴もあるだけに、早く日本ツアーに適応し目標に近づいていきたい。(文・間宮輝憲)

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