「WBC」最強の矛盾対決、侍ジャパン最強の左打者軍団VS左打者キラーのパトリック・サンドバル
写真:ラーズ・ヌートバー(CTK Photo/アフロ)
いよいよ運命のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝のメキシコ戦が迫ってきた。
3月21日8時(日本時間)に行われる「日本代表対メキシコ代表」の一戦は、最強の矛盾対決となりそうだ。
大谷翔平にとっては、エンゼルスの同僚であるパトリック・サンドバルとの同僚対決となる。
左打者にめっぽう強いサンドバルが先発予定
メキシコのヒル監督は、侍ジャパンとの運命の一戦にサンドバルを先発させると明言している。
このサンドバルは、エンゼルスの一員としてメジャーリーグで活躍するバリバリのメジャーリーガーだ。
チームでは大谷翔平に次ぐ実力者で、昨季はリーグ9位の防御率をマークした。(防御率2.91)
さらに恐るべきはその「左打者への強さ」だ。
自身が左投手であるということもあるが、左打者に対しては無類の強さを誇る。
昨季はなんと被打率が「.151」となっており、完全に「左打者キラー」なのだ。
サンドバル以外にも、タイワン・ウォーカーやホセ・ウルキーディ、ジョバンニ・ガエゴスといった実力派投手も控えているため、爆発力のある侍ジャパンの攻撃陣と言えども、苦戦する可能性が高い。
勝負の分かれ目はやはりヌートバーと近藤の1、2番コンビか
侍ジャパンは、ヌートバー、近藤、大谷、吉田、村上と1番から5番まで左打者が続く。
おそらくメキシコ戦も、打順の変更はありえるが基本的にはこのメンバーで臨むはずだ。
岡本や牧、甲斐、そして山田といった右打者が重要になるのはもちろんだが、いかにヌートバーと近藤の1、2番コンビが粘って出塁できるかが最も重要なポイントであると言えるだろう。
特にヌートバーは、アメリカの地に慣れている数少ない侍ジャパンの選手であるがゆえに、1打席目、2打席目で是が非でも出塁してもらいたいところだ。
初対戦する投手ではあるが、同僚である大谷翔平から多くの情報を事前に入手できるのは大きなメリットであると言えるだろう。
球種はもちろん、球威や性格などを知れることで、各選手がある程度狙い球も絞りながら打席に入れるはずだ。
勝つのは最強の左打線となる侍ジャパンの矛か、それとも圧倒的な左打者キラーの盾か。
その勝負の行方に注目しよう。
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