10度目の最終日最終組で高橋彩華が見た新しい景色　涙の初優勝を遂げたフジサンケイレディス【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】

いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。

「フジサンケイレディスクラシック」（4月22日～24日、静岡県・川奈ホテルGC富士C）では、最終日の表彰式の写真が閲覧ナンバーワン。初優勝を遂げた高橋彩華が優勝杯を抱き、両親とともに写ったスリーショット写真だった。

「やっと勝てました」と、涙をこぼしながら漏らした高橋。初めての勝利は、初日から首位を守りきっての完全勝利。それまで最終日最終組を9度経験してきて手が届かなかった栄冠に、「ずっと勝てなくて苦しくて、やっと勝てたと思ったら涙があふれてきました。両親が“あきらめるな”と、ずっと背中を押してくれました。本当にうれしいです」と、10度目の正直に心からよろこんだ。

16年「日本アマチュアゴルフ選手権」で優勝し大きな注目を集めたが、翌17年にパターのイップスに襲われた高橋。本人が「見えないお化け」と例えるプレッシャーに、「逃げんじゃねえ」と戦い続けてたどり着いた新しい景色だった。

22年シーズンは35試合に出場。優勝1回を含むトップ10入賞が11回で、メルセデスランキングは14位。今年は2勝目を狙うのはもちろんだが、自身初のメジャー優勝も視野に入れて挑む。