田中碧所属デュッセルドルフはドイツ杯1ベスト8ならず、ブンデス昇格も厳しい現状で訪れる危機感
写真:田中碧(picture alliance/アフロ)
2月8日、DFBポカール(ドイツ杯)ラウンド16「ニュルンベルク対デュッセルドルフ」の一戦が行われ、1-1(PK5-3)でニュルンベルクが勝利しベスト8に進出した。
日本代表MF田中碧は、スタメンフル出場するもチームを勝利に導くことができなかった。
2部リーグでもブンデス昇格圏内の2位には程遠く、厳しい状況が続いている。
直近の公式戦5試合で1勝4敗と絶不調のデュッセルドルフ
ブンデスリーガ昇格を目指すデュッセルドルフは、現在2部リーグで6位に付けている。
自動昇格圏が2位、昇格戦が3位となるので、順位だけを見ればまだまだ可能性があるようにも思える。
しかし、実際には勝ち点で2位のハンブルガーSVと「11」離れており、3位のハイデンハイムとも「7」離れているため、かなり厳しい状態なのだ。
チームが好調な状態であれば、まだ「絶対に逆転できる」とチーム一丸となれるが、その可能性も低い。
なぜならば、直近の公式戦5試合で1勝4敗と絶不調であるからだ。
特にラウンド8を懸けた今回のニュルンベルク戦の敗戦は、精神的なダメージが大きいだろう。
2部で降格争いをしているニュルンベルクに負けてしまったことで、確実にチームの雰囲気は下降気味となってしまうだろう。
優秀な若手が多く台頭している日本、田中碧は2部でプレーし続けるべきではない
Jリーグでも同じことが言えるが、2部の選手を日本代表に呼ぶのはなかなか難しい。
普段から高いレベルでプレーしていなければ、世界と対等に戦うための経験が積めないからだ。
また、2部の場合は代表ウィークに試合が組まれることもある。
そして、日本では現在MFに優秀な人材が多数現れ始めてもいる。
松木玖生や中井卓大、藤田譲瑠チマ、福井太智など、2年以内に日本代表に食い込んでくる可能性のある若手が多いのだ。
そういった意味では、24歳の田中碧がいつまでも2部リーグでプレーしているようならば、代表に選出されなくなる可能性も十分にありえる。
鬼神のごとき活躍でデュッセルドルフをブンデスに導くのか、それとも2部のまま来季もプレーするのか、はたまた夏にブンデスのクラブへ移籍するのか。
田中碧の今後の動向に注目だ。
Follow @ssn_supersports