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苦節10年…大きく咲かせた“桃”の花 やっと掴んだ悲願のシード【初シード選手の顔ぶれ】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

岸部桃子がうれしい初シード獲得(撮影:福田文平)

“メルセデス元年”と呼ばれシード争いがメルセデス・ランキング(MR)に一本化された2022年。全38試合が行われ、50位以内に入った選手には来季のフル出場権が与えられた。来年を彩る新たな精鋭たちはどのようなプレーヤーなのか。初めてシードを獲得した選手を紹介していく。今回は岸部桃子。

似ている?岸部姉妹の2ショット【写真】

語るうえで避けて通れないのが、2011年3月11日のこと。生まれ故郷の福島県で東日本大震災を経験した。当時、富岡高2年だった岸部は、高校が原発の近くだったこともありサテライト校へ。いわき市の自宅も全壊し、大きな影響を受けた。

震災から1年が経った12年3月に、同高を卒業。そして被災者として苦しい時期を過ごしながらも、7月のプロテストに一発合格。その時はメーカーが提供してくれたクラブを寄せ集めてなんとか受験にこぎつけた、なんてことも忘れられない。

16年と21年には下部のステップ・アップ・ツアーで優勝を飾ったが、レギュラーツアーではなかなか成績を残せず、賞金ランキングは100位台。暗中模索の10年間だった。

だが、力を蓄えていたつぼみは一気に開花する。今季QT22位の資格で開幕戦からレギュラーツアーに出場すると、2戦目の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で7位タイ、4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では自身初の最終日最終組入りで優勝争い(最終6位タイ)を演じた。11月の「伊藤園レディス」では女王戴冠のかかる山下美夢有に最後までくらいつき、2位でフィニッシュ。MR39位で悲願の初シードを獲得した。

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