
最近、ゴルフが楽しいです。なぜ楽しいのかというと、新しく通い始めたゴルフスクールがいいところだったから、というのが大きいです。コーチの方の指導が的確で、着実に成長を実感できています。
入会した時点でゴルフ歴は1年半ほどあったのですが、スイングはぐちゃぐちゃだったので、基礎から丁寧に教えていただきました。そのおかげで少しずつ正しいスイングに近づいてきている手ごたえがあります。
(Photo by ArtMassa)
どのぐらい基礎かというと、まずはアドレス、グリップ。本当にそこから始めました。ある程度ゴルフをやっているのだから、アドレスもグリップも理解できているつもりでいたんですが、全然わかっていなかったということがわかりました。
アドレスとは、ボールを打つ前の構えのこと。初めの頃に別のゴルフスクールにも通っていたので、正しいアドレスなんて当然わかっているし、できていると思い込んでいました。
構えの中で最も重要なのは、正しい前傾姿勢を作ることです。作り方はゴルフをやっている人なら誰でも知っているものです。足を肩幅ぐらいに開いて背筋を伸ばして立つ。ひざをまっすぐ伸ばしたまま、上体を前に倒す。それからひざを少し曲げる。以上。
いつもこれをやっているつもりだったのですが、自分のスイングを動画で見ると、どうも姿勢が悪い。だからスイングも安定しないのです。自己分析すると「前傾が浅い」「猫背になっている」という2つの欠点があることがわかりました。
(Photo by west)
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スクールでは自分の構えが映像で確認できるので、それを見ながら構えれば一応正しいアドレスをとることはできます。でも、実際のコースでは自分のアドレスを客観的に見ることはできないので、体の感覚だけで正しい構えを作らないといけない。ここを意識して考えるようにしました。
まず、前傾が浅くならないためには、自分が思っているよりもやや深めにグッと上体を下げることです。私は体が硬いので、上体を深く下げていくと右ふとももの後ろ側に張りを感じます。この「張り」こそが自分の中のOKサインだと思うことにしました。これを感じていればきちんと前傾ができていることになります。
その後、少しひざを曲げて、クラブをボールに合わせてアドレスを完成させるのですが、この過程でいつの間にか前傾が崩れていることも多いので、そのときは再び前傾作りをやり直します。自分の場合、ここまでやってようやく前傾がキープされます。
次に、猫背にならないようにする。アドレスではこれが一番苦労したし、今でも完全には解決していません。油断するとすぐに背筋が曲がってしまう。これに関しては、背筋を伸ばすとかまっすぐにするとか、そういう意識ではなかなか直りませんでした。
自分の中でしっくりきたのは「胸をボールに向ける」という感覚でした。前傾を作った後、胸を張って胸全体をボールに向けるようにすると、自然と正しい姿勢になりました。
久本雅美さんは、両方の乳首から光線を発するような仕草をする「チクビーム」という日本一面白いギャグを持っていますが、まさにそんな感じで、自分の乳首からまっすぐビームが出て地面に置いているボールを貫いている、という状態を意識すると、自然に背筋が伸びて正しいアドレスになります。
ほかの注意点としては、ボールを見すぎないようにするということです。たしかにボールを見るのは大事なのですが、首を下に向けてじーっとボールを見てしまうと、どうしても猫背になりやすいのです。
だから、首は自然に前に向いているぐらいにしておいて、目線だけを軽く下げて、ぼんやりとボールを視野に入れておくぐらいが、自分としてはちょうどいい感じがしました。クロちゃんのVTRを見ているときのワイプ画面のみちょぱ(池田美優)のように、薄目で下向きに軽蔑の眼差しを向けるぐらいがベストです。
正しいアドレスの極意は、足張り、チクビーム、みちょぱ。あくまでも個人的な感覚なのでほかの人に当てはまるかはわかりませんが、こうやってひとつひとつ丁寧に正しい形を感覚でつかんでいくことが大事なのかな、という気はしてきました。次回はグリップの話です。
(Photo by zozzzzo)
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