「カタールW杯」冨安健洋、スペインの左サイドをシャットアウト、ワールドクラスの実力で日本の勝利に貢献
写真:冨安健洋(PA Images/アフロ)
12月2日、カタールW杯グループE第3節、「日本対スペイン」の一戦が行われ、2-1で日本が勝利した。
ドイツ戦に続く大逆転劇となったこの試合では、冨安健洋が後半途中から出場し、スペインの武器である左サイドを見事にショットアウトした。
その完璧なプレーに賞賛の声が相次いでいる。
冨安は太ももの怪我を抱えながらもパーフェクトなプレー
アーセナルに所属する冨安健洋が素晴らしいディフェンダーであることは広く知られていたが、このカタールW杯は太ももの怪我を抱えた状態で臨んでいる。
無理やり間に合わせた状態で開幕を迎え、ドイツ戦では後半から出場。
しかし、その後再び太ももに違和感を覚え、コスタリカ戦は欠場していた。
スペイン戦は間に合わないかと思われていたが、100%の状態ではないが何とかプレー可能な状態まで回復し、後半23分から右サイドに入った。
堂安と田中碧のゴールで逆転し、後は守るだけといった状況で冨安が投入されたことで、日本のDF力はワンランクUPした。
左サイドのスペシャリストであるジョルディ・アルバも同じ時間帯にピッチに立ったため、冨安との「究極の矛盾対決」となったのだ。
結果は冨安の勝利となった。
ジョルディ・アルバはボールを持つことは出来ても、冨安との1対1で突破することができず、大きなチャンスを作ることができなかった。
アーセナルでも1対1の守備はナンバーワンと言われている冨安は、万全ではない状況ながら、圧倒的な守備で試合終了までスペインをシャットアウトしたのだ。
ベスト8を懸けたクロアチア戦は板倉が出場停止、冨安が先発か
劇的な勝利の代償は、「板倉滉の出場停止」だった。
激しくプレスを掛けることが必須であったため、板倉も覚悟の上でのプレーであっただろう。
3試合を通じて、ハイレベルな守備で日本のDFラインを支えていただけに、クロアチア戦の板倉の欠場はかなりの痛手となる。
しかし、冨安の太ももの状態が良ければ、板倉の代わりにCBに入る可能性もあるだろう。
冨安であれば、板倉の代わりが十分に務まる。
「まだ見ぬ景色」であるベスト8に辿り着くためには、冨安健洋というワールドクラスのDFが必要不可欠だ。
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