東京オリンピックから正式種目として採用されたパラバドミントンのルールや特徴は?
パラバドミントンについてこのようなお悩みはありませんか?
「パラバドミントンってどんなスポーツ?」
「パラバドミントンとバドミントンの違いは?」
本記事では、パラバドミントンについてご紹介していきます。
パラバドミントンとは?
パラバドミントンは、障がいある方でも競技ができるように一部ルールを変更しておこなわれるバドミントンです。
障がいの程度によってクラス分けがおこなわれ、障がいの程度によってもコートの大きさが異なるところも見どころとなっています。
パラリンピックでは今まで正式種目としては採用されていませんでしたが、東京オリンピックから正式種目として採用され、日本は女子シングルス(WH1)の里見紗李奈選手、男子シングルス(WH2)の梶原大暉選手、女子ダブルス(WH1-WH2)の里見紗李奈選手/山崎悠麻選手が金メダルを獲得しました。
また、パラバドミントンは日本での競技人口が数百人と認知度が低いことが課題にもなっていますが、世界ランキング1位を獲得したこともある里美紗李奈選手や鈴木亜弥子選手を筆頭に世界でもトップクラスのパラバドミントンの選手が揃っているのです。
パラバドミントンのルールは?
パラバドミントンの基本的なルールや障がいの程度を分けるクラス分けについてご紹介していきます。
基本的なルールについて
パラバドミントンの基本的なルールは一般的なバドミントンと変わりありません。
1ゲーム21点方式でおこなわれ、2セット先取した方が勝ちになります。
クラス分けについて
パラバドミントンでは障がいの程度によって下記の5つのクラスに分けられています。
・WH1
・WH2
・SL3
・SL4
・SL5
・SL6
それぞれのクラスについて詳しくご紹介していきます。
WH1
WH1のクラスは、車椅子(腹筋・背筋がほぼ全くできない、両足ともほとんど動かせない、大腿部分の切断部分が半分以上)の障がいがある方が所属するクラスです。
WH2
WH2のクラスは、車椅子(腹筋・背筋ができる、片足が自由に動かせない、片大腿切断のうち切断部分が半分以上、片側が膝上切断でもう片側が膝下切断)の障がいがある方が所属するクラスです。
SL3
SL3のクラスは、下肢障害(膝がなく義足を使用、片足・両足麻痺)の障がいがある方が所属するクラスです。
なお、義足・松葉杖の使用は認められています。
SL4
SL4のクラスは、下肢障害(膝があって義足を使用、軽度の片足麻痺)の障がいがある方が所属するクラスです。
なお、義足・松葉杖の使用は認められています。
SL5
SL5のクラスは、上肢障害(腕・指の切断、片腕・両腕の麻痺)の障がいがある方が所属するクラスです。
なお、義手の使用は認められていません。
SL6
SL6のクラスは、低身長の障がいがある方が所属するクラスです。
コートの大きさについて
パラバドミントンの試合で使用されるコートは、クラスによって一般的なバドミントンのコートよりも狭くなる場合もあります。
・WH1・WH2・SL3の3つのクラスの選手がパラバドミントンの試合をする場合は、一般的なバドミントンシングルスの半面コートで試合がおこなわれ、・SL3・SL4・SL5・SL6のクラスの選手がパラバドミントンの試合をする場合は、一般的なバドミントンシングルスと同じ大きさのコートで試合がおこなわれます。
ネットの高さについて
パラバドミントンのネットの高さは、一般的なバドミントンと同様に155cmに設定されています。
そのため、車椅子でパラバドミントンをおこなう選手は見上げながら試合をするという特徴もあるのです。
まとめ
本記事では、パラバドミントンについてご紹介していきました。
東京オリンピックから正式種目として採用されたこともあり、今後のパラバドミントンの注目度はさらに高くなっていくことが予想されますので、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
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