
レアルソシエダ久保に大きな試練!7連勝もついに疲労がピーク、チームも疲労困憊
写真:久保建英(Jose Breton/Pics Action/NurPhoto via Getty Images)
10月16日、スペインのラ・リーガ第9節「セルタ対レアル・ソシエダ」の一戦が行われ、2-1でレアル・ソシエダが勝利した。
日本代表MF久保建英は左FWで先発し後半30分までプレー。
レアル・ソシエダは公式戦破竹の7連勝で順位を5位に上げた。
公式戦7連勝もついにレアルソシエダに訪れた過密日程のしわ寄せ
2-1で勝利したことで公式戦7連勝となり、ラ・リーガでの順位を5位(3位アトレティコ・マドリードと4位レアル・ベティスと同勝点)に上げたレアル・ソシエダだが、その試合内容はかなり不安なものとなった。
チーム全員がまるで5㎏の重りを背負っているかのようなプレーに終始。
EL(ヨーロッパリーグ)に参加中のレアル・ソシエダは、このセルタ戦が10月に入りすでに5試合目となり、1週間に2試合ペースが続いている。
対するセルタは3試合目とその疲労度には大きな違いがあった。
レアル・ソシエダはDFラインからゲームを組み立てようとするも、セルタの前線からの激しいプレスによってミスを連発。
前半39分の失点はスペイン屈指のMFであるスビメンディのありえないミスパスによるものだった。
後半からゲームを作れるミケル・メリーノを投入したことによりある程度の落ち着きを取り戻し、CKからの得点で勝ち越してなんとか勝ち点3を獲得。
今後も10月19日にマジョルカ戦、22日にバリャドリード戦とラ・リーガの試合が続き、27日にはELのオモニア・ニコシア戦もこなさなければならない。
マジョルカもバリャドリードもセルタと同じように過密日程ではないため、今節と同じように前線から激しくプレスを掛けてくるはずだ。
レアル・ソシエダにとっては、試練の10月後半となりそうだ。
久保建英にとっても大きな試練
セルタ戦の久保建英は、今季最悪のプレーを見せたといっても過言ではないだろう。
前線からのチェイシングなど献身性は見せたものの、攻撃ではまったく良いところがなく、チームを救うプレーができなかった。
何よりも気になったのはボールロストの多さだ。
このセルタ戦では15回ものボールロストを繰り返してしまい、チームをより苦しくしてしまった。
チャンスになり得る場面での仕掛けによるボールロストであればそれほど問題はないが、「ここはキープしてほしい」といった場面でことごとく奪われてしまう。
久保の悪い癖である「腰に手を当てて休んでいる姿」も多かった。
数少ないレアルソシエダのカウンターの際も、素早くエリア内に侵入することができず、相棒のセルロートが前線で孤立場面もあった。
極めつけは70分のプレーだ。
カウンターで裏のスペースにドリブルを試みるも相手DFに一瞬で体を吹き飛ばされボールをロストしてしまったのだが、その後ピッチに仰向けになりしばらくの間立ち上がらずにファウルをアピールしていた。
チーム状態が良くない試合のきつい時間帯で簡単にボールを奪われただけでなく、すぐに切り替えて奪い返しに行かなかったこのプレーは、監督にとってもチームメイトにとっても、そしてファンにとっても残念な場面だった。
疲労感を言い訳にするのは簡単だが、EL優勝やラ・リーガ4位以内を目標とするチームのために、こういった厳しい試合で頼りになる選手になる必要があるだろう。
大きな試練が訪れた久保の今後に期待しよう。
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