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「サラリーマン的な選手になるな」“関西の雄”関西学院大学男子卓球部に潜入

卓球インタビュー 「サラリーマン的な選手になるな」“関西の雄”関西学院大学男子卓球部に潜入

2022.06.21
この記事を書いた人 山下大志Rallys副編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏 @YamashitaRallys 春季関西学生リーグを圧倒的な成績で優勝し、6連覇を果たしたのが関西学院大学男子卓球部だ。

遊学館、明徳義塾、東山、静岡学園など全国でも上位に入る名門校から進学してきた選手が集う。取材後には、リーグ戦で1試合しか出場機会に恵まれなかった佐藤匠海(関西学院大学1年・東山高校出身)が、関西学生選手権でシングルス優勝するなど、層の厚さは折り紙つきだ。

全国でも上位進出が期待される関西学院大学男子卓球部に潜入し、関西学院大学OBの鈴木範彦監督と主将の井上湧太(関西学院大学4年・富田高校出身)に話を聞いた。

写真:関西学院大学男子卓球部/撮影:ラリーズ編集部
【関西学院大学男子卓球部】関西学生リーグ1部に所属する卓球強豪校。このページの目次

  • [6 潜入・大学卓球部]()

レギュラー争いの激しい関西学院大学男子卓球部

鈴木範彦監督
写真:指導する鈴木範彦監督(関西学院大学) 男子卓球部監督を務めて10年になる/撮影:ラリーズ編集部——関西学院大学男子卓球部の特徴からお伺いできればと思います。 鈴木範彦監督:関学の学是である、マスタリーフォーサービス、奉仕のための練達というのがあります。人のために自分を鍛えましょう、というような意味です。 「自分のことも大事だけれども他人のことも大事にして、社会に出て社会に貢献できるそういう人間に育っていただきたい」とはいつも部員には言っています。

写真:関西学院大学男子卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部
写真:関西学院大学男子卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部鈴木範彦監督:また、関学の男子の卓球部は競争が激しいのも1つ特徴です。 例えば今年の春のリーグ戦では、6人がレギュラーなんですが9人が出場機会を得ています。最後の枠の3~4名は実力が拮抗していて、他大学ならレギュラーで十分出られるような実力だとは思います。

ただ、競争が激しい中でも、選手同士が和気あいあいと自由闊達な雰囲気でやっているというのが特徴かなと思います。

佐藤・葛西
写真:佐藤匠海(関西学院大学1年・東山高校出身)、葛西啓功(関西学院大学1年・静岡学園高校出身)/撮影:ラリーズ編集部——高校時代の実績を見るとそうそうたるメンバーですよね…。 鈴木範彦監督:以前から競争は常にあって、大体最後の1枠を2人くらいが競争しているときが多かったのですが、今年は特別激しいレギュラー争いになっていますね。
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「サラリーマン的な選手にはなるな」

写真:選手たちと話し合う鈴木範彦監督(関西学院大学)/撮影:ラリーズ編集部
写真:選手たちと話し合う鈴木範彦監督(関西学院大学)/撮影:ラリーズ編集部——鈴木監督が大事にしている指導方針はありますか? 鈴木範彦監督:私がいつも選手に言っているのは「サラリーマン的な選手にはなるなよ」ということです。 どういう意味かと言いますと、自分で練習計画を組んで、毎日5コマが練習時間として必要だと思ったら、規定練習が3コマであっても5コマの練習時間を確保しなさいと。

例えば居残り練習をするなど追加で練習時間を確保してやる。そういうことを常に自分で考えてやってくださいということは言っていますね。つまり、やる課題が残っていても、時間だから帰る、ということはダメ、課題をやり切って帰る、という意味です。

——指示通りで言われたことだけをやるのではなく、自分で考えて行動しようということですね。 鈴木範彦監督:そうです。そこに加えて、できるだけ選手の自主性に任せるということを基本としています。基本的に考えるのは選手だし、卓球をやるのは選手ですので。 ただ自主性に任せる中にも1つポイントがあります。

——それはなんでしょうか? 鈴木範彦監督:自分なりに考えるその考えが100%正しいわけではないということです。 つまり、他人から見たらもう少しこうしたら良いのになとか思うことが必ずありますよね。

だからそこは遠慮せずに、先輩・後輩関係なく、どんどん聞いて自分でチェックしながら、「これで良いんだろうかということを常にレビューしてやってください」ということも言っています。

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