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最高の一瞬『静けさのなかの強さ_小平奈緒(スピードスケート)』

静けさのなかに強さがある。小平奈緒選手に感じる印象ですが、そうしたものを出したくてこの写真を選びました。

2018年の平昌オリンピックのときは、本当に強かったですね(500mで金メダル、1000mで銀メダル)。彼女も体は大きいほうではないですが、2014年のソチオリンピックで結果が出なかった後、オランダのプロチームで練習、活動。いわゆる武者修行でレベルアップしました。

平昌オリンピックの前に彼女の撮影にオランダに行ったのですが、スケート大国のオランダで小平選手は大人気でした。彼女のファンクラブもあったくらいです。

レース後の表情は、あまり派手に喜ぶタイプではありません。カメラマン泣かせ、とまではいかないですけど、とにかく感情を爆発させるようなことがない。ただ、そういう雰囲気から、彼女のあの強さがにじみ出てくるような気がします。

今までのスケーターとは違った強さを持った選手で、2022年の北京オリンピックでもまた活躍してくれるのではないかと期待しています。

▼岸本勉(きしもと・つとむ)

1969年生まれ、東京都出身。
10年余りスタッフフォトグラファーとして様々な国内外のスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。良くも悪くも人の記憶に残る写真を撮ることを心がけている。オリンピックは夏季冬季合わせて14大会、FIFAワールドカップは7大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。2015年FINA世界水泳選手権カザン大会より、オフィシャルFINAフォトグラファーを担当。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)
Instagram:@picsport_japan

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