前回のリオ五輪では高校生 “大人”になったA・アショクはサラリ「これくらいの暑さは普通」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
猛暑もアドバンテージ? インドの23歳・アショクが2度目の五輪で燃えている(撮影:福田文平)
<東京五輪ゴルフ競技(女子) 初日◇4日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)◇6648ヤード・パー71>
5年前のリオ五輪金・銀・銅メダリストがそろって出場している東京五輪女子ゴルフ競技。初日に3人ともが同組でプレーして話題を集めているが、そのリオの最年少プレーヤーだったインドのアディティ・アショクが首位と1打差の2位タイと好発進を決めた。
当時はまだ18歳の高校生。「期末テストが終わってすぐに出たわ。今回はママがキャディだけど、あの時はパパがやってくれたの」。そんな初めてのオリンピックは8位タイと好位置で予選通過したものの、3日目と最終日に崩れてトータル7オーバーの41位タイ。それでも大きな反響があった。「私が出たことでインドのゴルフにすごく影響があった」。SNSのフォロワーは3倍に。みんながアショクの顔を覚えた。「それら(母国のファン)も今回出たいと思った理由の一つ」。再びオリンピックを目指すには十分すぎた。
プロ入り後は欧米で腕を磨いた。欧州ツアーで3勝、米ツアーでは優勝こそないがトップ3にも入った。何より「成長できた」と強くなった実感もある。そして、オリンピックランキングで44位に入り、再び母国を背負って戦う権利を得た。
リオ五輪のメダリストをはじめ、世界1位、2位、多数のメジャー覇者など今大会はリオにも負けず劣らずの強敵ぞろい。だが、こんな追い風もある。「インドではこれくらいの暑さは普通」。この日は最高気温が35度を超える猛暑で、ある選手の帯同キャディは熱中症で途中離脱を余儀なくされたほど。そんな過酷なコンディションも苦にならないのだ。「前回は2日間でいい位置にいたのに失速した。今回はインドにメダルを持ち帰るわ」。酷暑も味方に母国へさらなる反響を巻き起こす。
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