ドライバーは“つかまらない”仕様で安心感 アイアンはRシャフトで高さを出す堀琴音の14本【QPのクラブチェック】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
序盤から好調を続ける堀琴音はクラブの役割をはっきりさせている(撮影:上山敬太)
国内女子ツアーが開幕を迎え、女子プロたちの使うクラブが気になるところ。ティーチングプロ兼クラブフィッターのQPこと関雅史が開幕戦で使用したセッティングを解説する。今回は今シーズンすでに1勝を挙げて、メルセデス・ランキングで西郷真央に次いで2位につける堀琴音の14本に迫った。
プロデビューした翌年の2015年に賞金シードを獲得した堀琴音は2018年、19年は不振に陥った。そこから森守洋コーチのもとで球筋をドローからフェードに改造し、昨季の「ニッポンハムレディスクラシック」で涙の初優勝で復活を遂げた。今季5戦を終えて「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で通算2勝目を挙げたほか、2位2回、5位1回と好調を続けている。クラブ契約フリーの堀のキャディバッグの中身を見ると各クラブに意図が読み取れる。
「上から下まで役割を明確にしているように感じます」とQP。開幕戦では昨季からドライバーと3番ウッドをチェンジ。いずれも[テーラーメイド]()の新モデル『ステルス』に変更している。
堀は「ドライバーの飛距離が伸びました。今自信があるのはドライバー」と話す。その言葉通り、フェアウェイキープ率は現在81.25%で5位と、ティショットの安定感が光る。ドライバーは『ローグST ◆◆◆』に『ツアーAD HD』との組み合わせで“つかまらない”仕様。「フェードヒッターなので、つかまらない安心感がほしいのだと思います。フェアウェイの左サイドを向いて、勝手に球が右に曲がってくれるのでしょう。『HD』は先端硬いのにボールスピードが出るのでフェードでコントロールしながら飛ばせる仕様に感じます」(QP)。
3番ウッドもドライバーと同じ仕様。「フェードヒッターはスピン量が増えるのでドライバーと3番ウッドはスピン量が減る設定。コントロールしながらも飛距離優先。しかし、5番ウッド、7番ウッドは割とスピンが入るモノを使っています。ユーティリティもそうですが、5番ウッドより下はグリーン上で止める番手と位置付けているのでしょう」(QP)。
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