巨人との練習試合でロッテのルーキーが躍動!井口資仁監督の評価は?「チャンスがあればどんどん使っていきたい」
ロッテは2月17日、セルラースタジアム那覇で巨人と練習試合を行ない、ルーキー4選手が出場。ドラフト2位・池田来翔が3安打を放つなど活躍したが、2対2で引き分けに終わった。
小雨舞う那覇の地で、若いカモメたちが躍動した。初回、2試合連続「1番・二塁」でスタメン起用となった池田が、昨年11勝を上げた巨人先発・高橋優貴から、左安打で出塁。1死後、3番・岡大海が、左中間二塁打を放ち、ロッテが1点を先制する。池田はこの日、3安打とリードオフマンとしての役目をきっちりと果たした。
そして、前回のデビュー戦で初打席初安打を放っていたドラフト1位ルーキー・松川虎生。試合後に井口資仁監督が、今後のスタメン起用を示唆していたが、2試合目の今回に早くも実現。5回まで4投手をリードし、巨人打線を4安打無失点に抑えた。
「(初スタメンで)緊張しましたが、ピッチャーといいコミュニケーションは取れたと思います」
5回裏には、先頭打者・中山礼都に安打を打たれた直後、盗塁を刺し、ピンチの芽を摘み取ったほか、打撃では、2回表の第1打席に右前安打を放ち、2試合連続安打。バットを折られながらも、持ち前のパワーで打球を外野まで運んでの一打だった。
「(バットが折られても)ああやって打てるバッターなんでね。リードも非常に良いですし、本当に間合いのいいキャッチャー。うまく投手をリードしてくれていると思います。また先発で、チャンスがあればどんどん使っていきたい」
まだ実戦デビュー2試合目だが、投打に存在感を見せるドラ1捕手。井口監督の気持ちが、積極起用に傾くのもうなずける見事な活躍だった。
投手では、ドラフト3位ルーキー・廣畑敦也が4回裏にプロ初登板。先頭打者の4番・大城卓三を初球のストレートで一塁ゴロ。5番・岸田行倫は、カーブ、スライダーを見せながら、最後はインコースへのストレートで空振り三振。持ち味を生かした投球で二死を奪う。
しかし、この日4安打を放った6番・秋広優人が、右翼フェンス直撃の安打。2死一塁で、続く石川慎吾もストレートを強振。二遊間を抜けようかという打球を二塁手・池田が好捕。同期の守備に助けられ、デビュー戦を1回無失点で終えた。
さらには、ドラフト5位ルーキー・八木彬も6回裏に初登板。1点は失ったもの2死二、三塁のピンチには、代打・松原聖弥を打ち取り、最少失点でしのいだ。
「みんな課題を持ちながら、しっかり投げてくれた。ファーストストライクをしっかりとる。そこをしっかりやってくれていたと思いますし、キャンプでやってきたことが、そのまま出ているんじゃないかと思います」
ルーキー2人を含め、この日登板した7人の投手陣について、井口監督はその内容を評価。18日の楽天戦が中止となったため、沖縄で行なわれる練習試合は残り2試合。宮崎に移動する22日からは、主力組の合流が予想されるが、ルーキー4人はチームと共に海を渡ることができるのか。
取材・文●岩国誠
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