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AONの日本オープン連勝を止めた! 奥田靖己を救った師匠のひと言【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
青木功(A)、尾崎将司(O)、中嶋常幸(N)の日本オープン連勝を止めた奥田靖己(撮影:ALBA)
歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。
第12回は1993年日本オープン。8年間AONが独占していたナショナルオープン王者の座を奪い取った奥田靖己の秘話。3日目にして両手から汗がしたたり落ちた男は、名勝負のすえ、タイトルの重みを知ることになる。
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「相手がジャンボさんやったから集中できたのかも知らんね」。琵琶湖CC栗東・三上C(滋賀県)での激闘を、奥田はいつもどおりのゆるい口調の関西弁でポツリ、ポツリと振り返った。
1985、86年は中嶋常幸(当時中島)が連覇。87年は青木功。88、89年は尾崎将司(ジャンボ)。90、91年はまたしても中島連覇。92年はジャンボ。ナショナルオープンタイトルは、8年間にわたって当時最強と呼ばれた3人の手をぐるぐると回っていた。青木は92年にシニア入りしていたが、ONはまだまだ健在。そんな頃だった。
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