「本当に夢のようだった」オールスターで大谷翔平の100マイルを受けた名捕手が漏らした“本音”「対戦するよりいい」<2021百選>
2021年のスポーツ界における名場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、夏の祭典オールスターで球界屈指の強打者を三者凡退におさえた大谷翔平について。この試合でバッテリーを組んだ名捕手からも思わず感嘆の声が漏れるものだった。
記事初掲載:2021年7月16日
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現地時間7月13日に行なわれたMLBオールスターで、「1番・DH」として先発マウンドにも立った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のパフォーマンスは、日米、いや世界の野球マニアたちを熱狂させた。
【動画】タティースJr.、マンシー、アレナードを翻弄! 大谷翔平が投じた衝撃の100マイルシーンはこちら
何よりも観客を興奮させたのは、初回のピッチングだった。対峙したのは、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)、マックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)、ノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)といういずれも球界屈指の強打者たちだったが、大谷は威風堂々と彼らに立ち向かった。
結果は見事に三者凡退。とりわけアレナードとの対戦は、ファンたちの視線を釘付けにした。会場となったデンバーを本拠地とするコロラド・ロッキーズでも活躍した強打者にスタジアム中から割れんばかりの歓声が送られる中で、27歳のサムライは真っ向勝負を挑み、4球目と5球目に100マイル(約160キロ)の剛速球を投げ込んだ。
本人が「取れればよかったですね」と語った三振は奪えなかったが、アレナードに対する力勝負はファンやメディアを大いに賑わせた。それは同時にボールを受けていた捕手も驚嘆するものだった。
オールスター後にMLBの公式サイト『MLB.com』の取材に応じたサルバドール・ペレスは、試合前後の大谷の様子をふまえつつ、こう語った。
「ウォームアップ中のオオタニはすごく気楽な感じで投げるんだけど、試合に入ったら人が変わったようになったね。100マイルや99マイルのボールをどんどん投げてくるんだ。『ワオ、これはかなりいいぞ』ってなったよ」
5度のゴールドグラブ受賞という経歴が示すように、S・ペレスは当代屈指の実力派である。そんな名捕手の「かなりいい」という評価は、「投手・大谷」の実力を雄弁に物語るものだろう。
加えて幾多の名投手たちのボールを受けてきたS・ペレスは、「彼のボールを受けられたのは光栄だった」と誇ってもいる。
「オオタニは今、リーグで最高の選手のひとりだ。ホームランを打って、盗塁もできる。投げては、スピードボールだけじゃなくて、スライダーもスプリットもカーブもすごい。彼のボールを受けるのは本当に夢のようなことだった。僕らは上手くいけば、オールスターでこうしてバッテリーを組む機会が増えるかもしれないね」
大谷を手放しで褒めちぎったS・ペレスは、最後に“本音”めいた言葉も残している。
「やっぱり彼とは対戦するよりも、ボールを受ける方がいいね(笑)」
構成●THE DIGEST編集部
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