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「彼は大きな自信を与えてくれた」今季大躍進のオジェ-アリアシムが、カギとなったトニー・ナダル氏の指導を回想<SMASH>

ラファエルを育て上げたトニー・ナダル氏(右)の手腕は、オジェ-アリアシム(左)の指導でも大いに機能した。(C)Getty Images
 男子テニス世界ランク11位のフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)が、母国カナダのテニス専門ポッドキャスト『Match Point Canada』に出演。自身のコーチを務めるトニー・ナダル氏から、どのようなサポートを受けているかを明かした。

 今年4月に、男子テニス界のレジェンドであるラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク6位)の叔父で元コーチのトニー氏をチームに迎え入れた21歳のオジェ-アリアシムは、その指導の下、7月のウインブルドンでは自身初となるグランドスラムベスト8入りを達成。9月の全米オープンではベスト4へ進出し、11月にはキャリア初のトップ10入りまで果たした。

 一方でこれまでツアー決勝に8度進みながら8連敗を喫しており、あと一歩のところでタイトル獲得を逃してしまう状況が続いている。それでもカナダテニス界の新鋭は「トニー氏がチームに加わったことで素晴らしい効果が上がっている」と手応えを感じている。
 「トニー氏を迎え入れて良かったよ。会話やコートでの練習を通して、僕は学ぶことができた。また、トニー氏から多くの情報を受け取ってそれを掛け合わせることで、そこから何を得るか、何を学ぶかを考えることができたと思う。彼(トニー氏)がそばにいてくれることが大きなモチベーションになるし、何よりも自信と信頼の源になっているんだ」

 実際、それが成績に結び付いたことにオジェ-アリアシムは感謝する。

「トニー氏は僕らが正しい道を進んでいるという自信をチームにもたらしてくれた。グランドスラムの準決勝に進むことは難しいけれど、それは実現可能なものであり、ごく普通にできるものなのだという自信を与えてくれた。彼は、僕自身やチームに大きな自信を与えてくれたんだ」

 今季はわずかの差で自身初のATPファイナルズ(最終戦)出場を逃したものの、安定した成績を残したオジェ-アリアシム。来シーズンこそは悲願のツアー優勝、そして最終戦出場も期待したいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】4強入りのオジェ-アリアシムら、全米オープン2021で躍動した男子選手たち
 

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