
<BMW女子選手権 2日目◇17日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>
初日「67」で2日目「65」。畑岡奈紗はトータル12アンダーまで伸ばし、首位と4打差の5位で週末へと進む。きょうは序盤から強い風が吹いたが、ボギーフリーでラウンド。「ショットの感覚はあまり良くないんですけど、大きなミスなくできた」と充実感を示した。
初日とは逆の、南向きの風が強く吹き付けた。「横風が多かったので、スタートライン(打ち出し方向)と風にぶつけるのかどうか、をしっかり決めて打った。ターゲットを絞って打っていかないと難しくなる」。2番では幸先よくチップインバーディを奪い、そこからショットでピンに絡めていった。
ハイライトは8番。実測123ヤードの打ち下ろしのパー3で、ホールインワンを達成すればSUVの『MINI ジョンクーパーワークス カントリーマン ALL』が贈られるホール。ピッチングウェッジで放った球はアゲンストの風に負けず、力強くカップに向かった。エース達成までわずか50センチというスーパーショット。「入ったかなと思ったんですけど(笑)。惜しかったです」。開幕前にひそかに狙っていたという一台。あす以降も果敢に狙う。
その後もバーディラッシュの勢いは衰えず、最終18番でもウェッジでピンハイにつけてバーディ締め。「ミドルアイアンのドローがちょっと強い。(ピンに)ついているけれど、ラッキーバウンスもあったりした」と少しの修正ポイントはあるものの、おおむねイメージ通りのプレー。2週間前の「ロッテ選手権」から「ちょっと違う」としていたショットの感覚も、「(構えが)小さくなりすぎないように」意識しながら進めている。
初開催の会場ながら、開幕前に18ホールを回れたのは1度だけ。それでも長い米ツアー経験を生かし、コースの特徴をしっかりとつかんだ。「ミスしていいところと悪いところがはっきりしている。ショートサイドだけは外さないように」。懸念していたパッティングの感触がいいこともあり、「広い方からなるべく攻めて」というマネジメントを徹底する。
優勝争いを見据えて、残り36ホールを迎える。「なにかを変えることはなく、マネジメントをしっかりして、いい準備をできればいいと思う」。まだまだ伸ばし合いになりそうな予感。首位の背中を追いかけるべく、トレーニングに向かった。(文・笠井あかり)
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