「ドジャース」フィリーズを下しリーグチャンピオンシップ進出なら今季対戦成績0勝6敗のブリュワーズが相手か

山本由伸(写真:AP/アフロ)

山本由伸(写真:AP/アフロ)
フィリーズとのディビジョンシリーズで2連勝し9日に第3戦を控えるロサンゼルス・ドジャース。

本拠地で行われるこの試合はエースの山本由伸が先発予定となっている。

勝利すればリーグチャンピオンシップシリーズへと駒を進めるだけに、全米が注目する試合となる。

フィリーズに勝利すればLCSの相手はブリュワーズか

2勝0敗で本拠地2連戦となるため、ドジャースがリーグチャンピオンシップシリーズに進出する可能性はかなり高いといえるだろう。

本塁打王のシュワバーや首位打者のターナー、そしてリアルミュート、ハーパーなど強打者が揃うフィリーズだが、9月以降抜群の安定感を誇っている山本が第3戦、スネルが第4戦に先発するだけに、どちらかでドジャースが勝利する確率は高いはずだ。

佐々木朗希やカーショー、グラスノーなどがリリーフとして控えているのもドジャースとしては心強い。

フィリーズからあと1勝を奪えばリーグチャンピオンシップシリーズ進出となるが、そうなれば対戦相手はおそらくブリュワーズとなるだろう。

すでにカブスから2連勝しており、ドジャースと同じように3試合中1勝すればリーグチャンピオンシップシリーズ進出となる。

相手がブリュワーズとなれば、ドジャースは苦戦必至だ。

ブリュワーズとはレギュラーシーズンにおいて7月に6試合行っているが、対戦成績はなんと0勝6敗。

いずれも山本由伸、カーショー(2度先発登板)、グラスノー(2度先発登板)、シーハンという勝ちにいった試合だったが、すべての試合でブリュワーズに上回られている。

奪えた得点は6試合でわずか16得点で、失点はほぼ倍となる31失点となっていることを踏まえれば、リーグチャンピオンシップシリーズを突破しワールドシリーズに進出するのは至難の業となるはずだ。

ブリュワーズの打撃陣は大谷やシュワバーのように突出した選手はいないものの、チーム打率はドジャースを上回っている。

盗塁数164個と機動力を生かした戦いを得意としているのも厄介だ。

投手陣は防御率2.70で17勝6敗と抜群の成績を残したフレディ・ペラルタと防御率3.32で13勝3敗のクイン・プリースターがおり、抑えには防御率2.49で30セーブを挙げたトレバー・メギルがいる。

チーム防御率もドジャースを上回っており、総合力でドジャースは分が悪いともいえる。

2シーズン連続となるワールドシリーズ制覇への道のりは険しいが、大谷、山本、佐々木の日本人トリオやベッツ、フリーマン、スネル、カーショーといった実績ある選手たちが実力を発揮すれば決して不可能ではないだろう。

果たしてドジャースはフィリーズとの第3戦に勝利しスムーズにリーグチャンピオンシップシリーズに進出できるのか、注目だ。