
写真:髙田真希(デンソーアイリス)/提供:YUTAKA・アフロスポーツ
女子バスケットボール日本代表・髙田真希の朝は、自分の身体の状態確認から始まる。
疲労は残っていないか、どこか張っている場所はないか、いつもと違う感覚がないか。
2010年代以降、日本代表のほぼすべての国際大会に出場。2021年の東京オリンピックでの日本バスケットボール初の銀メダル獲得を牽引、現在も日本代表として、高いパフォーマンスを発揮し続ける髙田。
今年36歳を迎えた髙田の、気になるコンディション調整方法について詳しく聞いた。(第4回/全5回)
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朝起きたとき、身体を動かす前
── 長く日本代表として高いレベルでプレーを続ける髙田選手ですが、ご自身のコンディションを確認するときのチェックポイントのようなものはありますか。
髙田: まず朝起きたときに、身体がどういう状態かを感じるようにしてますね。ベッドから起き上がるときに疲労感が残っていたり、どこかに痛みがあるかどうか。
練習前のストレッチでも「あ、今日ここが張ってるな」「ここが痛いな」というのをチェックします。
朝起きたときと、身体を動かす前のストレッチで、自分の状態を確認しますね。
── 状態があまり良くないときはどうするんですか。
髙田: 体調に合わせて、できることはすべてやろうと心がけています。ストレッチに時間をかけたり、身体を動かす準備を念入りにしますね。ちょっと動いたほうが疲労感が取れるときもあるので。
あと、大事にしているのは睡眠ですね。自分は睡眠時間が少ないと身体に影響が出て、だるさが残ったりするので。
1日7〜8時間の睡眠時間を確保
── 睡眠はどんなことに気をつけていますか。
髙田: 1日7〜8時間は睡眠時間を確保するように生活しています。
── それは時間がズレても平気なんですか。
髙田: そうですね、ときにはアドレナリンが出て眠れなくなったりするときもあるので、起きなくてはいけない時間だけはしっかり把握しておいて、あとはお風呂に入って身体を温めたりしながら、7〜8時間の睡眠時間を確保しています。
あとは、栄養もすごく大事になってくるので、疲れているときにはクエン酸を多めに摂取したり、ハードな練習をしたときは、豚肉を食べてビタミンB1を摂ってなるべく疲労回復に努めたりします。
アミノバイタル活用術:疲労回復と心理的リラックス
── 他に、栄養補給をしたりもしますか。
髙田: アミノ酸の摂取を意識してますね。
── どんな方法で摂るんでしょうか。
髙田: 練習や試合の前後に「アミノバイタル」を活用して、疲労回復を図っています。
アスリートは“疲れるのが仕事”のような部分もあり、上達のためにはしっかり負荷をかけて練習することも必要なので、次の日に少しでも疲労回復させるためにアミノ酸を摂ります。
アミノバイタルは顆粒タイプで水で手軽に飲めるので、練習前には力を発揮する目的で、練習後には疲労回復のために摂取してます。
── いつ頃からその習慣がついたんですか。
髙田: 2016年のリオオリンピックが私の初のオリンピック出場だったんですが、そのときの日本のサポートセンターに、このアミノバイタルがあったんです。
それまで、若い頃は勝手に身体が動くというか、疲れていてもできてしまう、そもそも疲れを感じない、という部分もあったので、“栄養補給”には頼らないという変な思い込みもありました(笑)。
ただ、そのサポートセンターで、練習前、練習中、練習後と、それぞれの用途と商品説明がされていて、“こんなに違いがあって、種類も豊富なのか”と初めて知り、それがきっかけで飲むようになりました。
── 変化は実感しますか。
髙田: 自分の感覚ですが、飲むと翌日の疲労の残り方が変わります。年齢を重ねると疲労感が抜けにくくなりますが、朝起きたときの感じが違いますね。
実際の作用はもちろん、練習後に飲んだという事実が自分をリラックスさせてくれるのも実感します。結果、飲むとパフォーマンスが良くなると感じているので、ずっと取り入れてますね。
自分はわりと面倒くさがりな部分もあるんですが(笑)、個包装になっているものが多いので手っ取り早く摂れますし、遠征にも、大量に持ち込まずに自分の必要な容量+αで良いのも気に入ってます。
── ちなみに、髙田選手お気に入りのフレーバーは何ですか。
髙田: 今のお気に入りは、練習中と試合中にドリンクで飲んでいる「アミノバイタル® GOLD」です。
単純に、めちゃくちゃ美味しくて(笑)。疲れているとより一層美味しく感じます。変に甘くないですし、すごく飲みやすい。普段でも飲みたいくらい。
── お気に入りですね(笑)。
今年の夏もカラダづくり
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若い選手へのアドバイス「その日の疲れはその日のうちに取る」
── 髙田選手のように長く第一線でプレーしたい若い選手に、コンディション調整のアドバイスはありますか。
髙田: “その日の疲れはその日のうちに取る”っていうのが、一番大事だなと実感します。
かつての私も含めて若いうちは、なんとなくでできている部分や、自分には関係ないと思っていたり、無関心で知識がないことが多いです。それが全て悪いわけではないんですが、怪我してからでは遅いよというのは、先輩としては伝えたい。
どこか筋肉が張っているとき、ただ単に疲労が残っているのかもしれないし、身体の使い方がもしかしたら悪い可能性もあります。自分の身体にちょっと変化を感じるようであれば、誰かに聞いてみたり、今なら自分でも調べられるはずです。
突発的に起きてしまう怪我は避けられないかもしれないですけど、日々の体調の変化を気にしてほしいですね。
「あ、ちょっとここがいつもと違うな」と感じれば、ストレッチをしてみたり、栄養を補給してみたり、少し実行するだけでも防げる怪我はたくさんあります。
それが1年でも、1日でも長く、競技を続けられることに繋がります。だから、その日の疲れは、その日のうちに取っておくということを意識してみるといいのかなと思います。
── とても説得力のあるアドバイス、ありがとうございます。
▶【第5回】「少子化でもバスケを諦めない」女子バスケ日本代表選手兼経営者・髙田真希の意外な“バスケ普及の挑戦とは に続く
取材・文:槌谷昭人
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