軟鉄鍛造なのに超“やさしい”! テーラーメイドの最新アイアン『P8CB』打ってみた【編集部員の独断と偏見】

テーラーメイドが、最新作『P8CB』、『MG5』のメディア向け試打ラウンドを開催。今回は『P8CB』を試打した感想をお伝えします。

『P8CB』は軟鉄鍛造アイアンでありながらも“やさしさ”を追求したモデル。「8」はブレード長の80mmからとったもの。軟鉄鍛造アイアンと聞くと「小さくて難しそう」というイメージがありますが、どっしりとしていて安心感があります。それでいて、CBらしいカッコよさも感じました。

各番手でオフセット度合いを変えており、長くなればなるほどオフセットが大きく、つかまりやすいよう設計されています。最初は、同じアイアンでこれだけ見た目が違うと打つときに気になりそうと思っていましたが、ラウンド中はまったく気になりませんでした。ただ、普段のように打つとロングアイアンの出球が思ったよりも左へ。「オフセットが大きい分、球をつかまえらえる人は左に飛び出しやすくなります。これはプロのデータでも同じでした」(同社広報)とのこと。球をつかまえられないと悩んでいる人には持ってこいの機能だと思いますし、打球自体は曲がっているわけではないので、つかまえられる人は少し右を向けばいいのかなと思いました。

打感の良さと球の高さはCBらしいという印象です。ロフト角が7番で30度とやや立っていますが、打ち出しから高く上がってくれます。「かなり肉厚なバックフェースが打感の良さを与えてくれます。また、低重心化もできるので出球が高くなるんです」(同社広報)。私は普段7番でキャリー150ヤードくらいですが、『P8CB』ではキャリー160ヤード。普段よりも1番手飛ぶものの、球の高さがあるのでグリーンに着弾してコロがり過ぎることはありませんでした。

何より筆者が驚いたのは寛容性の高さ。芯を外しても飛距離ロスが少なく、大きく曲がらないし、少しダフっても抜けてくれる感じがありました。「ヘッドの外周にウェイトを配置しています。セラミックコアをヘッド中央に内蔵して軽量化し、余剰重量をヘッド外周に配置してフェースがブレにくくなっています。抜けの良さは3面構造のソールのおかげですね。ちなみに、この削り方をしていることで、アドレス時のソールの接地面積が『P7CB』とほぼ同じ。スイッチしても違和感なく構えられると思います」(同社広報)。

軟鉄鍛造“だから”打感が良く、軟鉄鍛造“なのに”ここまでやさしい。軟鉄鍛造アイアン好きのゴルファーはぜひ試してみてほしいと思います。