その水着、本当に合ってる?失敗しない選び方のポイント

水着の試着ってめんどくさくないですか。

なんとなく“これくらいのサイズかな”と試さずに購入し、実際に着てみると、“き、きつい...、破れる”と不安になること、ありませんか。

“ま、身体絞る予定だから、数週間後には大丈夫だな”と納得させて、数週間後もっときつくなること、ありませんか。

ラッシュガードをネットで購入してみたら、想像以上に派手で、プールサイドで不思議な存在感を出してしまうこと、ありませんか。

そうなんです。水着選びは案外難しく、意外な落とし穴があるのです。

今回、大手スポーツショップ量販店で15年以上スイムウェア売り場を担当してきた松尾さんに、水着の選び方について、ポイントを聞きました。

メーカーによって同じMサイズでも違う

── 水泳に詳しくないお客さんが初めて水着を買いに来られたとき、どんなアドバイスをしていますか。

松尾:全く水泳を知らない方なら、まず試着をお薦めします。人によって体型は違うので、“これが良いと思うんだけど”と来店されたお客様にも、私はいったんお客様の体型に合いそうなスイムウェアをフィッティングしてもらいます。

水着の試着は大変なので、まず1着を試していただいて、それを基準にご希望を伺います。

──なるほど。それは記載されているサイズだけではわからないものなんですか。

松尾:メーカーによって、同じMサイズでも作りが違うので、合う合わないが大きく出てくるんです。

──それぞれのメーカーの売りや特徴を知りたいです。

松尾:一番人気のブランドはアリーナですね。様々な方に汎用性が高く“アリーナなら間違いない”という方が多いですね。

シーズン毎にテーマを設けてそれに基づいた新商品が出てくることに加えて、春夏物、秋冬物と年2回更新されるので、飽きがこないのも良いところです。

サイズ感は、生地がしっかりしていて一般的なサイズです。

写真:arena すらっとセパ/提供:SUPER SPORTS XEBIO

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かっこ良さのスピード

──スピードはどうですか。よく見かける印象があります。

松尾:スピードはかっこよさを追求しているメーカーで、細部にもこだわりのつまった商品が多いですね。

競泳用の水着も人気で、2−30代の方に無地のものも人気ですね。体が綺麗に見えるように、サイズは他のメーカーと比べて同じサイズでも少し細身になっています。

写真:speedo ミニマム/提供:SUPER SPORTS XEBIO

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おしゃれなミズノ

──ミズノのスイムウェアはどんな特徴がありますか。

松尾:池江璃花子選手のイメージがある方は競泳水着を思い浮かべると思うんですけど、可愛くデザインされた水着も多くて、セパレートタイプもおしゃれな印象です。キャップや小物にもキャラクターをあしらったり、いろいろ楽しませてくれるメーカーですね。

サイズは、ミズノのスイムウェアが最も一般的かなと思います。

写真:mizuno EXER SUITS 池江璃花子選手監修 Ri Collection/提供:SUPER SPORTS XEBIO

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松尾:その3社がスイムウェアの大手3社ですが、柄物で言えば、下着メーカーで知られるワコールの水着も華やかで高級感のあるデザインで、よくお薦めしますね。

水中ウォーキングとスイミングでお薦めは変わる

──キャップにはお薦めはありますか。

松尾:キャップは、水中を歩く方と泳ぐ方で違いますね。

歩く方は、締め付けられるのが嫌な方が多いので、ギャザーの入ったふんわりした帽子、泳ぐと脱げてしまうくらいの商品も人気です。

写真:arena ウォーキング用スイムキャップ/提供:SUPER SPORTS XEBIO

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泳ぐ方は、髪が塩素で痛むのを避けるため、被りやすいけれど濡れないタイプの、コーティングされた帽子をお薦めしますね。

写真:SWANS 2WAYシリコンキャップ/提供:SUPER SPORTS XEBIO

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──なるほど。ゴーグルはどうですか。

松尾:VIEW(ビュー)という、プロ選手の着用率も高いメーカーのものが人気ですし、私もお薦めしています。

──何がいいんでしょうか。

松尾:後ろのゴムをしなくても顔にくっつくくらいの吸着率です。日本の会社で技術力も高く、日本人の顔の形も相当研究されているんだと思います。

最初自分の顔にあてたときの感動を覚えています(笑)。やっぱり自分が試してよかったものはお薦めしやすいですね。

写真:view FRAU (女性向けゴーグル)/提供:SUPER SPORTS XEBIO

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水着購入初心者がやりがちな間違い

──最初に水着を買う人が、やってしまいがちな失敗はありますか。

松尾:私が店舗売り場担当だからというわけではないんですが、水泳の知識がない方がネットで水着を購入したときの失敗談が多いです。

先ほどお話しした通り、スイムウェアのサイズ感はメーカーによっても微妙に違いますし、男性だとまだ紐でどうにかなることもあるんですが、女性だと難しいですよね。

“ネットで購入したらゴーグルにクッションが付いてなかったので、お店で付けられますか”という相談をお断りしたことも何度もあります。

特に、スイムウェア購入に慣れていない方は、一度店頭で試してみることをお薦めします。

──なるほど。他に水着を選ぶ際に気をつけるべきことはありますか。

松尾:特に女性の方は、“脱ぎやすさ”を重視するので、前部分にファスナーが付いていたり、繋がっているものなら後ろに割れ目があるタイプが人気です。

お手洗いに行って、脱いだ水着をもう一度着るときに、濡れた状態の水着でも着やすいものなどもあります。

──これまであまり意識してませんでしたが、直接肌に触れるぶん、水着は繊細に選んだほうが良いですね。

松尾:いろんな商品が並んでいるので、ぜひ店舗に試着しに来てください。

──ありがとうございました。


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