
冨安健洋(写真:ロイター/アフロ)
7月4日、アーセナルは所属する冨安健洋(26)との契約解除を発表した。
度重なる膝の故障により稼働が激減し、昨シーズンにいたってはわずか6分間の出場となった冨安は現在手術後のリハビリ期を過ごしている。
年末をめどにプレーできる可能性があるため、フリー選手として欧州のいずれかのクラブに加入する流れとなるだろう。
冨安健洋に考えられる今後の展開
トッテナムの専門メディア『Tottenham News』が「トッテナムに加入の可能性も」と報じているように、今後フリーになった冨安に強い興味を示す欧州のクラブは間違いなく現れるだろう。
しかし、契約をするにはまず「プレーできる状態」に身体を戻さなければならない。
今回のアーセナルとの契約解除により、冨安はリハビリに関しても同クラブの施設が使用できなくなった。
これにより冨安にはいくつかの選択肢の中から今後の展開を選ぶ必要が出てくるだろう。
日本に帰国し膝の怪我に関する治療の実績が豊富な医師に診てもらうのか、それとも欧州に残り現在診てもらっている医師に引き続き経過観察してもらうかだが、長らく怪我に苦しんできた経緯を踏まえれば、セカンドオピニオンという観点からも日本の医師に診てもらう選択肢が良いのではないか。
リハビリやトレーニングに関しては、欧州に残る場合は場所を確保するのが難しいといえるだろう。
こちらも日本であれば、古巣のアビスパや日本サッカー協会の運営するナショナルトレーニングセンターなどを使用できる可能性が高いため、質の高いリハビリとトレーニングが可能だろう。
また、日本であれば内田篤人氏や小野伸二氏など膝の大怪我を経験した先輩とコミュニケーションを取りやすくなるメリットもある。
彼らならば間違いなく冨安の良き相談相手となるはずであり、確かなアドバイスがもらえるはずだ。
「引退」という可能性に関しては、おそらくないだろう。
なぜならば、冨安がSNSを通じてアーセナルへの感謝を伝えながらも「みんなとすぐにピッチで会えるのを楽しみにしています。新たな章が始まります」とコメントしているからだ。
「すぐにピッチで」と表現していることから、遠くない将来(復帰予定となる2025年の年末以降)にプレミアリーグのいずれかのクラブに加入する青写真を描いているのではないかと推測できる。
果たして冨安はどこでリハビリとトレーニングを行い、いつどのクラブと契約を交わすことになるのか。
日本サッカー史上最もハイレベルなDFと称される冨安の復活劇に期待しよう。
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